ヒッキーPからの視界

音楽について、VOCALOIDについて触れていきます。 あと自分の活動について。

カテゴリ: 音楽紹介

一連の事件・騒動がありましたが、
それを経てリリースされたASKAの新譜「Too many people」はそれに関係なく傑作であり、
何か書き留めるべきと思ってこのブログを動かしてみました。

CHAGE and ASKAは「SAY YES」「YAH YAH YAH」の印象だけが先行しますが、
彼らはオルタナティブ・ポップアーティストというのが僕の見解です。
彼らのコアな魅力について語るのは省きますが、
一度SAY YESやYAH YAH YAHの印象を置いておいて、
参考にして頂ければ嬉しいです。



Too many people



前作「SCRAMBLE」が自身の集大成かつメロディー・フレーズがビンビンに光った傑作であったので、
一連の出来事があり、もう諦めがついていたのですが・・・。

ここ何作かよりも更に普遍的なバンドサウンドになっていると思うのですが、
その上にグッと来るメロディーや歌唱が1曲1曲それぞれ、はっきりと違う形で乗せられています。
SCRAMBLEの傑作感が引き継がれていて、
ASKA節を感じさせながら、マンネリとは思わせない鮮度の保ち方が59歳とは思えない。
長らくASKAのアルバムに見られた、
ミステリアスな雰囲気や複雑なコード進行に関しては今回は比較的抑えめで、
SCRAMBLEのような高級感がある装飾もあんまりないけれど、
聴き手の温度を最後まで維持させる曲・歌としての練り込み、
アルバムの曲順等がSCRAMBLEと同等に徹底されているので

アレンジが派手じゃなくても、最後まで心が潤った状態で曲に込められた感情を享受できます。

柔軟な感覚で普遍的なポップ・アンセムを作り、独特の粘り強い歌唱でロックの牽引力を込めていく。
ASKAのトップミュージシャンとしての地の魅力がフル稼働されているアルバムだと思いました。




・・・。



・・・そして何より歌詞です。
僕は今までASKAの煙に巻いたような歌詞にはそこまで好感を抱いていませんでした。
(勿論好きな歌詞もありますが)

逮捕前はASKAの人格を聖人のように崇める方などもいましたが、
自分は昔も今も全然そうは思わないし、

女にだらしなさそうだとも思ってたし、のぼせあがっているようにも感じられたし、
自分の弱さや不利なことを意味深な言葉で言いくるめるのが上手い人なのかなとも思っています。
ただ、それも含めて人間臭い所が好きでもありました。

でも、今回のアルバムの歌詞は、ASKAがトップスターとしてではなく、
一人の裸の人間として自分の弱さと対峙して書いたものに感じられて、
そういった曲は「月が近づけば少しはましだろう」などこれまでも断片的に見られていたとは思うのですが、
今回はアルバム単位で「スター的高さ」を排しています。
それによって本当に様々な境遇の人の親身に寄り添っているかのような歌詞になっていて、
その部分が個人的にはこれまでで最も心に伝わってきました。

全曲好きですが、「Be Free」のか細い叫びのようなフレーズ、

「自由になりなさい 楽になりなさい 誰かにそんな風に言ってもらいたい」
「僕はいつもつまづいてばかりいるくせに 輝きばかりを求めて歩いてるくせに」

の部分から感じられるものが心に引っかかりました。
かつてこの人がこんなに愚直に弱さを見せることがあったでしょうか?
そこから前半〜中盤の曲順・流れがなし崩しに心を動かしていきます・・・。
アーティストの経緯は全く無関係だけど、syrup16gのアルバム「Syrup16g」が好きな人に勧めたい。

そんな、ブランドも、無駄なプライドも捨てて、
ただミュージシャンであるというプライドだけは堅く守り通して作ったASKAの渾身の一枚、
ぜひ、以上に述べた意味合いとしての歌詞も含めて、このアルバムを聴いてほしいと強く思いました。

心にぶっ刺さったアルバムを聴くと、
その興奮のままgoogleで検索して他の人のレビューを探してしまうんだけど、
こんなにも感銘を受けたアルバムの感想を誰も書いてなかったので書きたいと思った。


AWAKE IN A REVISITED WORLD

80年代後半から90年代前半、
アンダーグラウンドで一部からカリスマ的な熱狂を受けていたASYLUMの24年ぶりの新作。

自分がASYLUMを知ったのは10年前、ヴィジュアル系のルーツを調べるため
X/LUNA SEA以前に同様の美学を持っていたバンドをひたすら調べていた時、
カリガリを経由して初期FOOL'S MATE編集長が担っていた偏執狂バンドYBO2とトランスレコードを知り、
そこから名前を聞き、YouTubeで動画を探し、衝撃を受けた所から始まるのだけど、

まず最初に耳を引いたのがボーカルのガゼルのスーパーヴォーカリスト力。
聴き手の胸倉をつかんでくるような絶唱と、併せて耽美の原点ととれるカッコいい歌唱。
そして気味の悪いコード進行で殴りつけてくるようなプログレッシブでハードコアパンクな世界・・・。
同じ時代にカッコいいバンドは沢山あれど、
ボーカルのカリスマ性をこの練り上げられた音楽性に乗せて、
化学反応を起こしているのに徹底的にアンダーグラウンドであり続けているのが凄い。

そのASYLUMの24年ぶりの新作!!!
でも正直、バンドにブランクが空くほど、本人も老い、時代も聴く人の感覚も変わり、
当時は斬新だと思われていたことが当たり前の手法になり、
しかしその変化をバンド側がいまいち掴んでなかったりして、
バンドの再結成した後の新作を聴くと素直に楽しめないことが多いというのが経験則としてあったので、
ASYLUMの新譜も聴かずに居る方がいいのでは、と最初は思っていた。

たいへん大きな間違いだった!!!

ふと聴いてみたAmazonの試聴でそれに気付き、
急遽FOOL'S MATEのニコニコチャンネルに有料登録しASYLUMのニコ生を拝見し、
そこで行われていたスタジオライブに絶句。
慌てて10/28の新代田ワンマンライブのチケットを取り会場でCDを購入。
まずライブが映像を上回る迫力で圧倒されたけどそれはまた別の話として、


何なんだよこのアルバムは・・・!
ロックという分類をするであれば迷うことなく真ん中のロックではあって、
プログレと称する人がいればそれも抵抗無くそうですねと言えるのだけれど、
そうであること以外の判断を奪われるようなアルバムだ・・・。

「普通じゃない、繊細に練られた細部が寄り集まり、それらが骨格にくっつき、割り切れない魅力を生んでる」
と言えばいいのか、そういった正統派的なのに複雑混沌と進んでいくアルバムの雰囲気が
やがてガゼルの胸倉をつかむような歌唱とともに大きな感情を連れてくるのが本当に凄い。
この感じどこかでデジャヴがあると思ったんだけど、
(本当に誤解を恐れずに言えば)DIR EN GREYの「UROBOROS」だ。
音楽性が似てるんじゃなくて、アルバムのアティテュードが非常に似ていると思う。
形容しづらいしできないのだけれど、
その形容できないニュアンスを形にしようという意思が明確に存在している。

明らかにASYLUMのオリジナリティは揺らいでなく、味が削られることなく、むしろ研ぎ澄まされていて
しかも解散前の活動から違和感の無い形で、
かつ完全に過去のどれとも違う内容でアルバムが完成している。
それが24年ぶりの新作という形で、年齢を重ねた現在に放っているのが本当に本当に凄い。
ASYLUMが休止中もずっと現役で、新しい形についてずっと考え続けてきたことが窺える。

ASYLUMの新作。おすすめです!!!

黒夢はすごい!!!

ところで黒夢がメジャーデビューした頃の1994年、
黒夢とLUNA SEAが二大タダモノじゃないニューカマーとして話題になったのは
当時ビジュアル系と呼ばれ始めた当時のそこで目立っていた二つだった以上に
2つの共通点、対比点があったからではないでしょうか!?
そしてそれらは日本のロックシーン全体の舵をとっていく大きな指針、
転換になっていくものであったことも挙げられます。

【共通点】
●イカ天終結後に漂っていた、日本のロック=爽やかスポーツ系ぽさ・体育会的・ヤンキー的なものを指すという風潮を壊す攻撃力・説得力を持った、当時の現状を踏まえた上での文科系っぽさ・非マッチョっぽさ

●ロックシーンで発揮された熱量を保ったまま歌謡曲へ還元してくる力

●どちらもシーンの史実の中心に組み込まれていること

【対比点】
●同時期のブレイクにして、分かりやすい光と闇の構図

●一貫した構築美のLUNA SEAと、衝動・破壊・発想の黒夢

● 神秘的・理知的・神経質なLUNA SEAとビッグマウス・戦略的・ロックスター的な黒夢

●極力セルフプロデュースに拘り外部の力を嫌ったLUNA SEAと、プロデューサーから素直に学んだ黒夢


 これ1つの項目を章にして本書けるくらい興味深いことです(僕にとっては)
 この構図が見え始めたのがまさしく、黒夢がメジャーデビューを果たしたここです。

4th  「迷える百合達〜Romance of scarlet〜」 (1994年)

迷える百合達〜Romance of scarlet〜

まずこれはインディーズ時代の伝説的人気の勢いで
デビューで突然オリコン3位を獲得した話題作です。
インディーズ時代から順を追って分かるのが、
前作までの分かりにくさから概ね脱して
勢いのある歌謡曲っぽさと元来の黒夢の根底から沸く様なダークさが7:3で融合して
ヴィジュアル系の礎となるような1枚になっていることです。
出す音や声など、粘り気が強いけれどフレッシュに感傷的で聴きやすい!

自分は黒夢の中で最後の方に手をつけたアルバムですが、
結局これが、最初聴いた時から今まで一番熱中して聴き続けているアルバムです。
いわゆる「いかにもヴィジュアル系っぽいもの」って、偏見とかではなしに
もうありふれたくらいの存在になっているせいであんまり聴きたいってならないじゃないですか。
でも違うんです。これは「ヴィジュアル系に倣ったもの」ではなく、「ヴィジュアル系を創ったもの」なんです。
いわば初代ゴジラです。伝わって下さい!

ところで、
LUNA SEAと黒夢の対照性を明瞭にした2つの象徴的なPVがあります。

1つはLUNA SEAの「ROSIER」。当時ミュージックビデオアワードでも大賞を獲った名作ですが、
とにかくバンドの見せ方として画期的で凄いと言われたのは
計算されたステージングがこの1つのPVに凝縮されてることで、既に教科書みたいな評価になっています。
限られた狭い空間でメンバーが無駄なく立ち回って
全員の見せ所をパズルのように組み立て作っていき
そうでありながらダイナミックで躍動的
という、
新しいバンドステージの水準を作った存在と言えるPVです。

それに対してもう1つが黒夢の「autism-自閉症-」(※自閉症団体からクレームが来て現在は発禁・・・。)
これは所謂後々のヴィジュアル系が、
こんなパフォーマンスをして闇や狂気を表すのだろうという原点になった
様々なダークな演出のアイディアが詰まったこれまた教科書みたいな作品です。
オルゴールっぽい音に合わせたオープニングの演出、
節に合わせて虚ろな眼で手を上げ下げする、白衣を着て執拗に機械を弄る、
回転台の軸にカメラと清春を乗せて背景がぐるぐる回る中で清春だけがずっとカメラ目線

などなど、 ユニークさが、既存の模倣や手法としてではなく
不気味なダークさを芯とした表現の発想として繰り出されていくカッコいいPVです。

どちらも多方面に多大な影響を与えたゆえ
この2つが「二大ヴィジュアル系」と呼ばれるのも仕方ないと思うのですが、
音楽は勿論、この視覚的演出においても性質の違う2つを「ヴィジュアル系」とくくったことが、
ヴィジュアル系が見た目だけで判断されるものという偏見を生んだとも言えるのではないでしょうか。

この後、これらに影響を受けた有象無象の作品が生まれては忘れられていきますが
「倣った存在」と「創った存在」は感触が違うんです。
倣った存在は器用でウェルメイドだけど、創った存在は必ずしも手触りが滑らかではありません。
つるつるした触りやすさではなく、ざらざらした衝撃なんです!
光る部分も鈍い部分も含めた全体を貫通する芯が大事なんですよ!
みな言葉にすればクオリティとかオーラとか、そんな納得度の低い言葉に甘んじている傾向が見られますが
きっと求めているものはそういうものなのではないでしょうか!
人によってはそれを才能と形容しますが、 僕は才能という言葉が世界一嫌いなので
そんな言葉で納得しません!



そんな感じで「ヴィジュアル系の水準」を築いた黒夢ですが、 
次から周囲の土壁を抉り崩していく、新たな形態に脱皮していくわけです。乞うご期待!!
つづく 

黒夢はすごい!!!

そう、実は前回記述した2ndアルバム「中絶」には個人的な思い入れがあるのです。
幼少期から、僕の地元には「いわしや」というCDショップがありました。
初期の頃は大槻ケンヂヘアーの店員さんが
優しくTHE BOOMの思春期などを紹介して下さったものです(今や人生の一枚です)

自分が高校の頃「処女A」という名前で曲を作りCD-Rに焼いていた時は、
「いわしや」に持ち込んで無理やり試聴用と題して置かせてもらっていたものです。

しかしやがて店員さんも入れ替わっていき、最終的に経営してる方一人になり
商品の入荷や陳列の入れ替わりも鈍くなり、一足も遠のいていきました。

そして僕が自分のCDを出した時、いわしやがあと数週間で店仕舞いすると知りました。
そこで実に数年ぶりに、いわしやの扉をくぐって店内を覗いてみました。

す、すごい・・・トレンドの察知を怠りすぎて
時が止まったかのようなCD棚だ・・・!


時は2012年。
掘り下げて置いてあるのが未だに青春パンクの面々という
2002年から完全に時が止まったまさに「10年前のCD屋の光景」が広がっていました。

そんな中、それよりも更に10年も遡る、
黒夢のインディーズ時代のアルバムの在庫をまだ新品として抱えていたのです!
もしここで買わなければ、「黒夢の中絶をCD屋で新品で買う」という体験は二度とできないかも
(amazonの中古では普通に在庫あるけど、そういう問題じゃないんだ!!)
なんて思ってしまった僕は、
それまで何となく記憶のパンドラの箱にしまっていた黒夢の中絶を取り出してレジへ行き、
「まさか中絶が新品で置いてるなんて!どうなってるんですか!」
などとオーナーに言ってみると
「ずっと残ってたんだねェ・・・」
って他人事か!

そんなこんなでワクワクした気持ちで自転車を漕ぎ家路を急いだ、という話もあり
非常に思い入れ深い一枚なのです。
以上、蛇足です。
__________________


3rd 「亡骸を・・・」(1993年)

亡骸を・・・

前2枚の話題を受けて、新しい時代の萌芽として
地下から徹底的支持と期待を受けていた中での3rdアルバム。

いわゆる後のV系ファンと呼ばれる層から圧倒的な定評を生み
インディーズでは異例の10万枚出荷というロングセールスを記録し、
メジャーデビューへの直接のきっかけになる。
X JAPANのYOSHIKI率いるエクスタシーレコードからもリリースを打診されていた
クレジットにはL'Arc-en-cielの名前も刻まれており、
ラルクが当時のV系(と後に呼ばれる)シーンに深く関わっていた証拠はここに残っている(小声)

9曲目「親愛なるDEATHMASK」は1stのリメイク。

この一筋縄では行かないポジティブパンクよ・・・。


初めて聴いた時から今まで、ロングヒットが信じづらいくらい全体はキャッチーじゃない。 
尺や1曲ごとのコントラスト、キャッチーなメロディの意味では前の「中絶」の方が明快で聴き易い。
また、極悪で原始的な衝動の1stアルバム「生きていた中絶児」とも趣が違う。
陰鬱で不気味なコード運びの「内側音楽」の中で
断続的に頭に残る、清春のねっとりした歌い方ならではの歌謡的フレーズが外側へ汪溢してくる感じ!

10曲目の「亡骸を」は亡き清春のお父さんが初めて理解してくれ、
音楽することを認めてもらった黒夢至上運命の一曲で、
この頃にすでにこの後見せる清春の普遍的な歌謡的美しさを切り取っていて名曲だ・・・。
あと1曲目のイントロが後続のV系に与えた影響と言ったらマジヤベエ

1、2枚目に比べてストレートじゃないけれど、それが良いという感覚もよく分かる。
形容しがたい全編に渡る緊張感が、独特のダークさを際立たせている。
当アルバムもファン内やV系を語る人の間で名盤の名高く、
エネルギーが歪んで放出されているこの1枚が名作とされる所にV系のポテンシャルを感じる 。



このビッグセールスを受けて翌年メジャーデビューの黒夢。つづく!!(まだまだだ)

やっと書ける!!!黒夢!!!
しばらく黒夢熱い!って書き続けるエントリです。

黒夢はすごい。

結成年1991年、当時形成されつつあった後に呼ばれるヴィジュアル系シーンを見回しても、
圧倒的にアンダーグラウンドなパワーを持ったバンドだったはず!
ちょうどイカ天ムーブメントからのバンドブームが終焉し、
BOOWYからのビートロックにエクスタシーレコードっぽさを足したような
DIE IN CRIESやBODYのような性急で疾走感のある8ビートみたいな雰囲気、
あと初期WANDS、T-BOLAN、ZYYGのような闇の無いビーイング系ビートロックの台頭で
そういった爽やかスポーツ系の空気がロックバンドの世間のイメージを占めていく中で、

80年代終盤の、ASYLUM、Z.O.A.など
当時完全にマイノリティでカルト的だったトランスレコードの闇を仰々しく拡大解釈し、
暴力的な力技で、爽やか系ビートロックの客を暗闇へと引きずりこむ
新しい破壊と流れ(90年代のヴィジュアル系のダークな側面に直接繋がる)を作ったのが黒夢だ!
そんな感じで黒夢の時系列順のディスコグラフィー、レビューDA!


_____________________________

1st 「生きていた中絶児」 (テープ1991年・CD再発1992年)


生きていた中絶児

どうです?最初に出した作品のタイトルが
「生きていた中絶児」ですよ!?
結成直後にデモテープで出され、
カルト的な支持を受けて翌年にCD化。

90年代初期当時のビートロックでもなければメタルでもない、
強いて言うとポストパンクを邪悪にした雰囲気が褪せずに残っていて、
この緊張感が25年の時の流れにビクとも左右されてないのが凄い!
1曲目の「黒夢」の悪夢に魘されるような感じが地獄みたい。
当時の当バンドにどのような怨念があったのだか、全編を通して呪い精神に溢れている。
最後の「鏡になりたい」のみバラードだけれど、その曲を含めてキャッチーなメロディーはほぼなく、
清春のボーカルは呻きと叫びが繰り返されるよう。
スタンスが逸脱しているので全く「昔だ」と意識させない。
 
これを黒夢で一番好きと言う人は「メジャー後の黒夢はクソだ!」と言ってる頭固い系ファンと
後追いでフラットな気分で黒夢を咀嚼しに来た男のファンくらいで
黒夢の活動を一通り通った人がベストに選ぶことはあまりないように見られるけれど、
でもそういった層もほぼ誰も「駄作だ!」とは言わない、
つまりこれは黒夢フリークの中で対岸の価値観を持っている人にも有無を言わせない名盤。 


2nd 「中絶」 (テープ1992年、同年CD再発)


中絶

どうです?「生きていた中絶児」の次が「中絶」ってどれだけ中絶にこだわってるんだ!!!??
2ndデモテープとして発売され、熱狂を受けCD再発。
異例のロングヒットを記録してシーンの寵児への足がかりとなる1枚。 

1枚目の「破壊的な構築感」を土台に歌謡曲のフォーマットを入れてきて
冷たく暴力的なのにキャッチーにポップに聴ける、
以後続く黒夢の土台を形成した名盤
。 
だいたいどの時期のファンにもこれがナンバーワンに挙げられる割合は多い。
清春の呻きや叫びがよりメロディーに接近して歌うようになり、
「声質はクリアでブライトネスなのに、メロディーライン自体が変な粘りを以って成立している」
と感じられる黒夢独特の歌謡曲性が頭角を現し始めた時期だけど、
まだはっきりしたメロディラインが作られている印象もあり、バランスが良く取っつきやすい。


ここまででインディーズシーンに闇ステージを確立させた黒夢。
しかしこれは黒夢のほんの序章にすぎなかった!!!(つづく)

こんばんは。毎日の仕事終わりを誰とも交わらずに無為に殺していくのが辛いので、
1日30分をモットーに「個人的に思春期を捧げた音楽」の紹介ブログを書こうと思います。
第1弾は

黒夢はすごい」です。

筆者が黒夢を知ったのは幼少期の頃です。
1994年という年は本当に幼少の自分にも分かる「ビジュアル系のムーブメント年」でした。
X JAPANのRusty Nail発売、LUNA SEAと黒夢の二大巨頭の顕在化、
GLAYとL'Arc-en-cielのメジャーデビューが全て同時に起こったエポック的な年です。 
当時自分は黒夢の曲がどういうものかも分かりませんでしたが、
LUNA SEAの曲はよく印象に残っていて、
「LUNA SEAはなんか凄く神秘的なバンドで、そのバンドと並べられて語られる黒夢」
という印象を持っていました。

その後、黒夢は更にテレビに露出するようになり
「少年」などのヒット曲で音楽を認知するようになりました。
とにかくバンド名がかっこよく、ちゃんと聴いてみたいという漠然とした興味を持ちつつも
ここまでで自分は特に黒夢をすごいとかやばいとか思ってなかったはずです。

時間が経ち、2003年頃、小額のお小遣いをもらうようになった自分は
安価で音楽を聴くために中古CD屋を漁ります。
当時はまさに青春パンクのブームの真っ只中、
そしてV系は完全にブームが終焉し、
V系の臭いがするもの、V系の名がつくものが徹底的に一般話題から遠ざけられた年で、
こんなV系やあんなV系が中古100円〜500円で最も投げ売りされていた時代でした。 
そこで300円で売られていたのがこれです。


1997 10.31 LIVE AT 新宿LOFT

「あれ?イメージするようなダークな世界じゃないし、音が聞きづらい、歌もクセがありすぎてメロディーとかよく分からない・・・」
とにかく初めて聴いた時に至極ガッカリしたことを覚えています。 
ライブ音源の良さを全く理解できなかった厨房だったわけです!
(今聴くと黒夢のライブとして一番生生しい瞬間が切り取られていて、
 このナマモノの感触を呑み込めた瞬間から最高になるアルバムなんですが!)

そこからベストなども買ったものの、いまいちこのバンドをどんなバンドなのか
ぼんやりとした印象でしか捉えることができず、よく分からないという気持ちしか浮かびませんでした。
しかし、そのように「よく分からない者」を追求したいという気持ちが自分の中で育っており、
どんどん中古屋で黒夢の各アルバムが安価で掘り出されていくこともあり、
1枚1枚と試すたびに、よく分からない気持ちで聴き続けていたのが
いつの間にか底なし沼のようにこのバンドの独自性にのめりこんでいくことになりました。


リアルタイムの衝撃は体験はしてませんが、シーンを整理すると黒夢は

1 LUNA SEAの陽に対する陰になり得た
2 あまり他に類を見ない独特の切迫感や緊張感
3 伸びがあるけれどクセがある清春のボーカル
4 緊張感を保ちながらどんどん塗り替えていく音楽性・ファッションの変化
5 ボーカルとベースの音を極端に強調する、メジャーとかけ離れたバンドサウンドで大ヒット
6 清春のスキャンダルや雑誌などでのビッグマウスで挑発的な発言の数々

などなど、枚挙に暇がない旨みを持っているバンドで
「調べて楽しむバンド」の一面も持っていると思います。


ということで、次回から黒夢を時系列順に追って魅力を伝えたい!
という魂胆があります。

つづく

やばい、1日30分のつもりが1時間半近く使ってしまった・・・

 

「最高!!!」と思っていて、かつ、全曲の雰囲気を記憶できているアルバム
が1枚以上あるアーティストの羅列です。
それだけ聴きこんだアルバム(ミニアルバム)があるという痕跡がある、というリストです。

一曲一曲まで記憶する、それだけ詳細にアルバムを最高と楽しめるのは
大人になるほど難しく少なくなってきてしまいます。

大人になってから出会ったものは最高だと感じることはできても、
最高と思いながら耳に入れ続けても、
分別の良いフラットな気持ちで易しく聞き流してしまうという短所があります。
これは良くない。
これはヤバいと思っているヤバいアーティストのアルバムなのに、
この曲ってどんな音の曲だっけ?と平気で思ってしまうのが大人の弊害です。
以後はこれに抗っていきたいです。

やはり思春期に体験したミュージシャンの割合がほとんどです。

ACIDMAN
advantage Lucy
Aerosmith
AIR
ALI PROJECT
Aphex Twin
ART-SCHOOL
ASA-CHANG&巡礼
Ash Ra Tempel
ASIAN KUNG-FU GENERATION

Avril Lavigne
あぶらだこ
ジ・アポジーズ
藍坊主
...And You Will Know Us By Trail Of Dead
BALZAC
baroque
Base Ball Bear
B-DASH
BLANKEY JET CITY

BON JOVI
BOREDOMS
BRAHMAN
BUCK-TICK
BUMP OF CHICKEN
BURGER NUDS
B'z
THE BACK HORN
The Beatles
THE BOOM

ブリーフ&トランクス
暴力温泉芸者
cali≠gari
CASCADE
CHAGE and ASKA
COALTAR OF THE DEEPERS
COWPERS
deadman
Dir en grey
DOPING PANDA

Dragon Ash
DREAMS COME TRUE
駄菓子菓子
大丈夫P
堂本剛
eastern youth
ELLEGARDEN
エレファントカシマシ
遠藤ミチロウ
Faith No More

Fishmans
Frank Zappa
不失者
福山雅治
GAUZE
GLAY
GO!GO!7188
goatbed
GOING STEADY
GOING UNDER GROUND

GRAPEVINE
Green Day
Guniw Tools
ガガガSP
ガゼット
グルグル映畫館
銀杏BOYZ
芸能山城組
Hawaiian6
Hi-STANDARD

HUSKING BEE
Hyde
ハイテクノロジースーサイド
はっぴいえんど
浜崎あゆみ
ひつじP
インビシブルマンズデスベッド
稲葉浩志
犬神サーカス団
JAGATARA

Jim O'rourke
人格ラヂオ
Kagrra,
King Crimson
KOKIA
Korn
Kra
くるり
機材欲しいP
空想委員会

黒夢
小室等
倉橋ヨエコ
毛皮のマリーズ
蜉蝣
La'mule
L'Arc~en~ciel
Led Zeppelin
Lenny Kravitz
LOST IN TIME



lostage
LOVE PSYCHEDELICO
LUNA SEA
LUNKHEAD
Manic Street Preachers
Merzbow
Michael Jackson
MONGOL800
mothercoat
Mr.Bungle

Mr.Children
Mustang!!
My Bloody Valentine
MY LITTLE LOVER
THE MAD CAPSULE MARKET'S
マキシマムザホルモン
ムック
ムニムニ
メリー
森山直太朗

村八分
魔ゼルな規犬
槙原敬之
Naked City
Nirvana
NUMBER GIRL
ナイトメア
人間椅子
中島みゆき
長渕剛

Oasis
おおたか静流
オシリペンペンズ
奥田民生
岡村靖幸
岡林信康
音速ライン
想い出波止場
大森靖子
PENICILLIN

PIERROT
Pink Floyd
Plastic Tree
POLYSICS
the pillows
QP-CRAZY
Queen
Radiohead
Raphael
RCサクセション

Red Hot Chili Peppers
RUINS
RURUTIA
The Rolling Stones
るう゛ぃえ
レミオロメン
ロストアラーフ
Sadesper Record
SADS
SBK(スケボーキング)

SIAM SHADE
Skrillex
Slipknot
Sonic Youth
SOPHIA
Sound Horizon
SPK
SUM 41
supercell
syrup16g

SYSTEM OF A DOWN
THE STALIN
The Strokes
サンボマスター
Supercar
スピッツ
空きっ腹に酒
坂本真綾
少年ナイフ
神聖かまってちゃん

仙台貨物
組織暴力幼稚園
椎名林檎
T.M.Revolution
te'
thee michelle gun elephant
This Heat
TRICERATOPS
チューリップ
椿屋四重奏

特撮
友川かずき
U2
ユニコーン
宇多田ヒカル
Weezer
White Noise
わたしのココ
THE YELLOW MONKEY
YBO2

ゆやゆよん
ゆらゆら帝国
吉井和哉
吉田拓郎
ZABADAK
ZAZEN BOYS
ZEPPET STORE
ZUINOSIN
9mm Parabellum Bullet



(まだ整理できてないので増える予定。つづく)

(そうだ、これボカロPのCDを足していけばかなり増えるじゃないか)



「最高!!」と思っていてアルバムもある程度は聴きこんだはずなのだが、
全曲の雰囲気を全て記憶できているわけではなかった、という
好きだとは思っていても聴きこむ余地を多く残しているアーティストが多く、
羅列できない悔しさを噛みしめることが多く、
聴き込みとしてはまだまだだと痛感しました。日々精進。 

私が幼稚園・小学・中学の時に聴いていた音楽は本当に何の変哲もなく、
純粋にB'zを聴き「ウオオなんだこれカッコよすぎるーーー!!?」と興奮し
ミスチルを聴き「このメロディはどうやったら思いつくんだ!!!」とサビだけ聴くため巻き戻しを繰り返し
バンプを聴き「今何て歌ったんだ!?」とエアプレイ解禁された新曲のフレーズを
いち早く録音してテープが伸びるまでカセットをリピートしていました。

そんな何も捻くれてなかった幼児期〜中学期から、価値観の変容を経て、
時代に拘らず多時代の音楽を自由に行き来するようになる18歳頃までの間は、
こんな私でも、
「何の疑いも持つ事もなく、足を止めて一考することもなく、
 純粋に単純に今のロックへときめいていた時代」 でした。

その入口から出口までをまとめるエントリその5。


第5弾(ラスト)は2006〜2007年前期。


この頃から、聴く音楽の比率も昔の音楽の分が増え、音楽ジャンルに感じる壁もほぼ消え、
リアルタイムなJ-POP/J-ROCKの聴き方についても思春期の出口の形相を帯びてきました。
でもまだ決して思春期は脱していない、そんな境界線的な時期です。

いや、今現在も思春期であると自負してますけれども・・・。
 
 
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私が幼稚園・小学・中学の時に聴いていた音楽は本当に何の変哲もなく、
純粋にB'zを聴き「ウオオなんだこれカッコよすぎるーーー!!?」と興奮し
ミスチルを聴き「このメロディはどうやったら思いつくんだ!!!」とサビだけ聴くため巻き戻しを繰り返し
バンプを聴き「今何て歌ったんだ!?」とエアプレイ解禁された新曲のフレーズを
いち早く録音してテープが伸びるまでカセットをリピートしていました。

そんな何も捻くれてなかった幼児期〜中学期から、価値観の変容を経て、
時代に拘らず多時代の音楽を自由に行き来するようになる18歳頃までの間は、
こんな私でも、
「何の疑いも持つ事もなく、足を止めて一考することもなく、
 純粋に単純に今のロックへときめいていた時代」 でした。

その入口から出口までをまとめるエントリその4。


第4弾、熱中時代。2002〜2005年
ここが思春期のピークポイントです。

まさに思春期の自我の芽生えと葛藤の様子です。 
 
 
  
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私が幼稚園・小学・中学の時に聴いていた音楽は本当に何の変哲もなく、
純粋にB'zを聴き「ウオオなんだこれカッコよすぎるーーー!!?」と興奮し
ミスチルを聴き「このメロディはどうやったら思いつくんだ!!!」とサビだけ聴くため巻き戻しを繰り返し
バンプを聴き「今何て歌ったんだ!?」とエアプレイ解禁された新曲のフレーズを
いち早く録音してテープが伸びるまでカセットをリピートしていました。

そんな何も捻くれてなかった幼児期〜中学期から、価値観の変容を経て、
時代に拘らず多時代の音楽を自由に行き来するようになる18歳頃までの間は、
こんな私でも、
「何の疑いも持つ事もなく、足を止めて一考することもなく、
 純粋に単純に今のロックへときめいていた時代」 でした。

その入口から出口までをまとめるエントリその3。


第3弾は、自分でヒットチャートを見始めた13歳前後



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