僕が中学生の頃はちょうどインターネットが普及し始めた頃で、
テレビのニュースでは「アダルトサイトにアクセスしたらダイヤルQ2に接続されて高額の請求が!」など
インターネットの危険性を訴える特集もよく組まれていた時代です

そんな特集を目にしてか、母親は、
僕がパソコンをしていると頻繁にその様子を監視しに来るようになりました。
ですので、どうしてもアダルトサイトを覗きたいときはもはや戦争。
危険なサイトに繋がって取り返しのつかないことにならぬよう、
AVのパッケージの画面をオカズにするなど、リスクヘッジにもヌカりはなかったのですが、
それでも「見つかったら死ぬ!見つかったら死ぬ!」という極限状態の中で
時間の隙間を見て目に焼き付けて、その記憶を反芻しながら
寝る前にベッドでシコっていました。

ある日、既にアダルトサイトを見終わって「よ〜し、寝るときこれでシコるぞ〜」という野望を持ちつつ
普通のサイトを見ていたら母親がいつも通り、険しい疑念の顔でパソコンの所へやってきました。
自信満々に大手検索サイトのページを見せびらかす僕。
するとなぜか表情がさらに鬼の形相になっていく母。
「あんた・・・!それ、何なの!そのエッチ占いって!コラ!!」
よく見ると、脇に出ている広告バナーの一つに「ちょっとエッチな恋愛占い」が表示されていたのです。
「いや、これはバナーといって・・・」
「は?なに言い訳してんの!!エッチなもの見て!!犯罪なのよ!
 何万円も払えるのあんた!!あんたの貯金から出すのよ!!」
これらが延々と繰り返される罵声。
少なくともこの場ではエロいページなど全く開いてないのに、
ネットの仕組みなど少しも知らない母に何も通じるはずがありませんでした。

もやもやした気持ちで説教を浴び、そのまま僕は「寝る」と言ってベッドへ向かいました。
くそっ!こうなったらこの苛立ちをオナニーで解消だ!
ベッドの布団の中で無我夢中でシコっていると、
そのまさに発射の瞬間、母親がいきなり部屋に入ってきて言ってきました。
「あんた、あんまりエッチなページばかり見ているとパソコン禁止にするからね!
 ・・・あんた怪しいわね、布団の中を見せなさい!!」
お、終わった・・・。
僕の焦燥と共に発射したてのブツはたちまちミニマムサイズまで萎んでいき、
布団の中のどこかにあるパンツの場所を手でまさぐって探している間に
虚しくもあっけなく僕の布団は引き剥がされ、
僕の自信なき下半身とティッシュのかたまりが露になりました。
「あんた・・・あんた・・・そんなことばっかりやってると死ぬんだよ!!
 新聞でお医者さんが書いてたんだから!!」

翌日、前の日の新聞をチェックすると、
大衆雑誌の広告の一角に「腹上死について有名医師が語る!『自慰中に死ぬ人もいる』」の文面が。
おいおい、「自慰中に死ぬ人もいる」って書いてるだけで、自慰すれば死ぬわけじゃないんだから・・・。
やけに過剰だなと思ったら、目先の情報に踊らされすぎなうちの母親でした。