やっと書ける!!!黒夢!!!
しばらく黒夢熱い!って書き続けるエントリです。

黒夢はすごい。

結成年1991年、当時形成されつつあった後に呼ばれるヴィジュアル系シーンを見回しても、
圧倒的にアンダーグラウンドなパワーを持ったバンドだったはず!
ちょうどイカ天ムーブメントからのバンドブームが終焉し、
BOOWYからのビートロックにエクスタシーレコードっぽさを足したような
DIE IN CRIESやBODYのような性急で疾走感のある8ビートみたいな雰囲気、
あと初期WANDS、T-BOLAN、ZYYGのような闇の無いビーイング系ビートロックの台頭で
そういった爽やかスポーツ系の空気がロックバンドの世間のイメージを占めていく中で、

80年代終盤の、ASYLUM、Z.O.A.など
当時完全にマイノリティでカルト的だったトランスレコードの闇を仰々しく拡大解釈し、
暴力的な力技で、爽やか系ビートロックの客を暗闇へと引きずりこむ
新しい破壊と流れ(90年代のヴィジュアル系のダークな側面に直接繋がる)を作ったのが黒夢だ!
そんな感じで黒夢の時系列順のディスコグラフィー、レビューDA!


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1st 「生きていた中絶児」 (テープ1991年・CD再発1992年)


生きていた中絶児

どうです?最初に出した作品のタイトルが
「生きていた中絶児」ですよ!?
結成直後にデモテープで出され、
カルト的な支持を受けて翌年にCD化。

90年代初期当時のビートロックでもなければメタルでもない、
強いて言うとポストパンクを邪悪にした雰囲気が褪せずに残っていて、
この緊張感が25年の時の流れにビクとも左右されてないのが凄い!
1曲目の「黒夢」の悪夢に魘されるような感じが地獄みたい。
当時の当バンドにどのような怨念があったのだか、全編を通して呪い精神に溢れている。
最後の「鏡になりたい」のみバラードだけれど、その曲を含めてキャッチーなメロディーはほぼなく、
清春のボーカルは呻きと叫びが繰り返されるよう。
スタンスが逸脱しているので全く「昔だ」と意識させない。
 
これを黒夢で一番好きと言う人は「メジャー後の黒夢はクソだ!」と言ってる頭固い系ファンと
後追いでフラットな気分で黒夢を咀嚼しに来た男のファンくらいで
黒夢の活動を一通り通った人がベストに選ぶことはあまりないように見られるけれど、
でもそういった層もほぼ誰も「駄作だ!」とは言わない、
つまりこれは黒夢フリークの中で対岸の価値観を持っている人にも有無を言わせない名盤。 


2nd 「中絶」 (テープ1992年、同年CD再発)


中絶

どうです?「生きていた中絶児」の次が「中絶」ってどれだけ中絶にこだわってるんだ!!!??
2ndデモテープとして発売され、熱狂を受けCD再発。
異例のロングヒットを記録してシーンの寵児への足がかりとなる1枚。 

1枚目の「破壊的な構築感」を土台に歌謡曲のフォーマットを入れてきて
冷たく暴力的なのにキャッチーにポップに聴ける、
以後続く黒夢の土台を形成した名盤
。 
だいたいどの時期のファンにもこれがナンバーワンに挙げられる割合は多い。
清春の呻きや叫びがよりメロディーに接近して歌うようになり、
「声質はクリアでブライトネスなのに、メロディーライン自体が変な粘りを以って成立している」
と感じられる黒夢独特の歌謡曲性が頭角を現し始めた時期だけど、
まだはっきりしたメロディラインが作られている印象もあり、バランスが良く取っつきやすい。


ここまででインディーズシーンに闇ステージを確立させた黒夢。
しかしこれは黒夢のほんの序章にすぎなかった!!!(つづく)