私が幼稚園・小学・中学の時に聴いていた音楽は本当に何の変哲もなく、
純粋にB'zを聴き「ウオオなんだこれカッコよすぎるーーー!!?」と興奮し
ミスチルを聴き「このメロディはどうやったら思いつくんだ!!!」とサビだけ聴くため巻き戻しを繰り返し
バンプを聴き「今何て歌ったんだ!?」とエアプレイ解禁された新曲のフレーズを
いち早く録音してテープが伸びるまでカセットをリピートしていました。

そんな何も捻くれてなかった幼児期〜中学期から、価値観の変容を経て、
時代に拘らず多時代の音楽を自由に行き来するようになる18歳頃までの間は、
こんな私でも、
「何の疑いも持つ事もなく、足を止めて一考することもなく、
 純粋に単純に今のロックへときめいていた時代」 でした。

その入口から出口までをまとめるエントリその5。


第5弾(ラスト)は2006〜2007年前期。


この頃から、聴く音楽の比率も昔の音楽の分が増え、音楽ジャンルに感じる壁もほぼ消え、
リアルタイムなJ-POP/J-ROCKの聴き方についても思春期の出口の形相を帯びてきました。
でもまだ決して思春期は脱していない、そんな境界線的な時期です。

いや、今現在も思春期であると自負してますけれども・・・。
 
 
 







1 lostage 「Television City」 (2006年)


PLAY WITH ISOLATION

シビれた。最高だ!!!



2 MONKEY MAJIK 「Around The World」 (2006年)


thank you

日本人とカナダ人のハイブリッドバンド。
肩書き以上にアジアとアメリカが格好よく融合していて
ウオオオオオ新しい時代!!!!!!って思ってました


3 ZAZEN BOYS 「RIFF MAN」 (2006年)


ZAZEN BOYSIII

ただでさえどんどん凄くなっていくZAZENが
融解するかのような複雑切迫変拍子にまで踏み込み始めた一作。
この時期は既にRUINSなども知って高速変拍子にも耳が馴れてきていたのだけれど
現代的な香り、向井テイストを同居させながら演奏されるそれは新しかったです。



4 RADWIMPS 「E.D.P.~飛んで火に入る夏の君〜」 (2006年)


RADWIMPS3~無人島に持っていき忘れた一枚~

ブレイクすることはなさそうだしチーズ臭いのが気になるけど、個人的には凄く好みのバンドだ!
だなんて思ってたらみんな知ってるバンドになった



5 ULTRA BRAiN 「Ghost Busterz」 (2006年)


NEO PUNK

なんかポップロックがジリジリした音塊になって熔けて砂嵐との折衷になっている感じ。
雑音と楽音の境目が分からなくなる独特の音色とサイケデリックの風。カオス!
BOREDOMSのような開放的なミニマム・アヴァンギャルドも感じるのに、
これがコンパクトな尺でラジオとかで流れる様に興奮。



6 メリー 「林檎と嘘」 (2006年)


PEEP SHOW(初回限定盤)(DVD付)

曲も視覚も徹底しています。


7 Kra 「エキストラキングダム」 (2006年)


ケラビアンナイト

誰の踏襲でもない事をずっと探していたんだと思う。



8 te' 「
言葉を用いて奏でる者は才能に在らず、ただの記憶に「過」ぎぬ」(2006年)


ならば、意味から解放された響きは『音』の世界の深淵を語る。

綺麗な様式美のインストポストグランジロック。
about tessLITEもだけど、整理されているかっこよさ。



9 envy 「Go Mad And Mask」 (2006年)


a dead sinking story

先輩から教えてもらったenvy。
悲愴感を撃ち放たれる。



10 中村中 「汚れた下着」 (2006年)


天までとどけ

「また凄いオーラの女性シンガー来たー!!興奮だ!!!」
 とこんな事を彼女と扇愛菜に思っていました。
 長く聴くことになったのはこちらでした。


11 10-FEET 「ライオン」 (2006年)


TWISTER

疲れた時にふっと掬い上げてくれる感じ。



12 ムニムニ 「フッフー」 (2006年)


MAGICAL MOONIES

退廃的だという感想をもっとも的確に抱く事が出来た気がする。

V系への偏見が根強い時代が長く続きシーンが閉鎖されていたせいか、
この方向の音楽性で浮遊感にこだわるバンドがそれまでほとんどいなく、
ムニムニを聴いた時の「これだよこれ!こういう進化が聴きたかったんだよ!」
という納得感がとても大きかった。



13 ガゼット 「 Filth in the beauty」 (2006年)


STACKED RUBBISH

ここで一つ「象徴」を見た心持ち。やり切っていて、かっこいい!




14 仙台貨物 「神様もう少しだけ」 (2006年)


凸~デコ~

本業よりもいい

15 組織暴力幼稚園 「脳みそ壷割れ中から業が出る」 (2006年)


ウヒョ~! たのしいーっ!

こんなドロドロした人達のライブ、一度でいいから見たい。
またバンドの編成とってやってほしい。見たい。



16 ゆやゆよん 「奇跡」 (2006年)

温かいライブでした。泣きそうでした



17 ミドリ 「愛のうた」 (2007年)


セカンド

これも衝撃的で新しい時代や!!と新世界が景色の向こうに見えた。



18 ミドリカワ書房 「母さん」 (2007年)


みんなのうた2

真似できない歌詞の設定、
不謹慎な感動歌詞。
すごい



19 Qomolangma Tomato 「through your reality」 (2007年)


チョモと僕は柵の中

草食時代のアジテイト
アジテイトに向かないミスマッチな声質だと思っていたけれど、
それが新しい雰囲気を生んでいてカッコエエ



20 9mm Parabellum Bullet 「The World」 (2007年)


Termination

ルナシーの衝撃



21 DOPING PANDA 「I'll be there」 (2007年)


High Brid

分かりやすすぎる00年代型ダンスポップ



22 特撮 「人として軸がブレている」 (2007年)


5年後の世界

サブカルを俯瞰して生まれた強いサブカル



23 宇浦冴香 「休憩時間10分」 (2007年)


Juke Vox

エッチもわかんないみたいな歌詞をアイドル歌手に歌わせるのは
如何でしょうか稲葉さん。



24 Perfume 「ポリリズム」 (2007年)


GAME

初めて聴いた時は
「未来の音楽」のように聴こえました。
きっと1987年にGet Wild聴いた人のような気持ち! 






短い感想ばかりでしたが、
それは単に量が多くて息切れしたからであって
思い入れは前回までと同様に多大にあります。

最後まで書いてて思ったのが
凄く好きなミュージシャンでも、
後追いで知った・聴いた人がとても多いこと
です。

このまとめのコンセプトはリアルタイムで聴いていたもの、なので、
その時に発売されてその時に聴いていたものだけをまとめたのですが、

リアルタイムでその時に聴いた物よりも
2001年の曲だけど2005年頃に聴いて衝撃受けた、といったケースの方が多いな、
と書いてて実感しました。




この年までが私の直撃の世代  になります。

じゃあこの後は追ってないか?と言うと違います。追いまくってます

2007年の下半期ごろから何が変化したのかというと、

・ボカロに比重が偏ったこと、

・上記の説明のように、「発売された当時に聴く」よりも
 「発売されて数年経ってから後追いする」ケースの方が多くなってきたこと、

・Amazonでの注文が増えたり、ラジオではなくネットが探求の主軸になったので
 今の音楽と昔の音楽の区別がそれまで以上に無くなったこと、

・「その年発売のヒット曲で話が盛り上がる」機会が減ったこと
 (環境のせいでもあるし、音楽自体の流行性も減ったこともあると思う)

によって、その年に発売された新譜CDへの執着が一気に減った事だと思います。
リアルタイムで認知しても聴いてみるのはその2年後、などのケースが増えた。
ラジオを聴かなくなった事も大きいかも知れません。

でも、ここ昨今こそ非常に好きなミュージシャンがとても多く、
アーバンギャルド、ぐしゃ人間、魔ゼルな規犬、HOSOME、左右、下山、
神聖かまってちゃん、モーモールルギャバン、うみのて、空きっ腹に酒、
そして大森靖子さんと五泉菜摘さんと大丈夫P
という
めちゃめちゃ強いモンスターだらけの荒野のような場所なので
もしかすると私の思春期は
これから始まるのかも
知れません。

(結)