13:30、凄くMCの上手い中川翔子さんを横目に青ステージへ。
しょこたんが「カップルで来てる人ー!ぼっちの人ー!」ってアンケート取ってて
ぼっちの人が圧倒的に多かったので肩撫で下ろして後にした。


・envy

人は少なかった。前で万端待機している人は20〜30人で、
居る人のほとんどはバラっと立っている様子だった。
(最終的に数百人まで増えていた)
正午も過ぎたので、売店でフランクフルトでも買って気軽に聴こうとしていた。
でも、それは過ちだった。 音が始まった瞬間に「ながら」で楽しめない事は分かった。
口に入れたフランクフルトをゴクンと飲み込んでしまうショックを受け、
残りを口に詰め無理やり飲み込み、前へ詰め寄った。
ほとんど失せてはいたものの僅かに残っていた体調の悪さが一切霧消した。

envyのCDを貸してくれたのは大学の先輩で、自分が19歳の時だった。
何枚か貸してくれたもののうち最初に手に取ったCDが
envyの「a dead sinking story」だった。
それまでリアルにBOREDOMSの話やThis Heatの話をできる人に出会った事がなく
初めて、夜を明かすだけその話をする事ができた人だった。
連絡の途絶えがちだった中、去年に突然亡くなった。

ライブは
a dead sinking story」の1曲目、僕が初めて聴いたenvyの曲から始まった。
envyは胸を突き上げるような感傷的なハードコアで、
一般的にエモと言われる所ではなく、マイナースレットやフガジの系譜に近い。
ボーカルは聞き取れない声量で呟くか、聞き取れない発音で叫ぶかに終始するけれど、
それらはほぼ日本語の詞で歌われている。

ライブでは全員黒服で登場し、温和な表情のボーカルが下を向いて絶叫する。 
夏の魔物のライブでは誰もかれもが楽しさを振り撒いていたけれど、
envy(と三上寛)のステージだけは全く違っていて、
大きく見開き血走った眼で、床の一点を凝視しながら
必死に何かを訴えるように絶叫する様子に極限の悲しみが顕れていて、
エクストリームを見せ付けられた。
生きる事は悲しみの連鎖で辛さの数珠繋ぎで、
その感情を一つ一つ拾い集めて集約して解き放っているかのような
嗚咽したい感情が湧き上がって来る演奏だった。

【参考13】 envy


君の靴と未来 - all the footprints you've ever left and the fear expecting ahead

2曲目のLeft handが始まった瞬間、
自分は我を忘れ付近の人めがけて突進をし、激しい押し問答をしながら
いつの間にか最前列で涙を流しながら嗚咽しながら拳を挙げて絶叫していた。
もう理性のほとんどが投げ捨てられた状態で痙攣しながら
ステージ前の柵の上に乗ったボーカルの人の足首を脊髄反射で押さえていた。

色々な悲しみが束になって甦ってきて衝動と化すような
恐ろしい前半のステージを終えて、
後半はボーカルの人がシンセを操作したりして
ゆっくりとした轟音が膨らんでいく演奏をしていた。
それまでの感情の嵐から少し光が差していく流れで
情緒を安定させて見終わることができた。

夏の魔物が誰だったか?という問いがあれば、自分の中では間違いなくenvyだった。 


・奇妙礼太郎 

大物っぽい風格が確立していた。

弾き語りステージでのアコギの弾き語りで、
曲の途中で突然長いMCに入ったり色々フリーダムだった。
終始飄々とした独特のキャラクター。これは一般ウケする!
くせになる声質とツボを踏まえたギターの音の出し方いい!
本当はシャンゼリゼ合唱したかったけれどオーケン見るために途中抜け。
みんな座って聴いていてのほほんとできた。

【参考14】 奇妙礼太郎


GOLDEN TIME

・大槻ケンヂ 橘高文彦

エンケンを一瞬だけ覗いたけれど人が少ない!オーケンに人が集まっているに違いない!
と思いながら青ステージに行くとそれでも前10列目くらいで観られた。
オーケンもアコギ一本で登場。何曲かのほほんとした哀愁曲を演奏してから
橘高文彦を呼ぶ。筋少トークをしながら
「香奈、頭をよくしてあげよう」「蜘蛛の糸」をアコギ演奏。
よりによって一番ストライクなチョイスをしてきて、しかもその歌詞が

「友だちがいないから」「あの人は暗いから」「あの人は危ないから」
「それでもなんだかみんなが僕を笑ってる気がする」
と、自分の心のつらい領域を抉るようで、
envyとは別の感覚の悲哀をチクチク突いてくる。

【参考15】 筋肉少女帯


レティクル座妄想

そこでジャブを食らわされた後、

「夏の魔物ー、数々の悪い噂を聞いてきたけど、悪い点と良い点を言おう!
 悪い点はクーラーが無いこと!くそ暑い!
 良い点はその場のノリで勝手にゲスト出そうって盛り上がっても
 他のフェスでは絶対にできない!審議に出してやっと通るようなもの。
 でも夏の魔物だとそれができる!最高だ!

というMCで突然に出てきたのが、なんと人間椅子の和嶋さんROLLY!!?
前触れも無しにアコギ持ってのこのこやって来るというサプライズ出現。
適当な会話をしながら、そのまま定番曲「踊るダメ人間」熱演。
曲のネタっぽさや振付の独特さ、スローテンポなアレンジも相まって
会場全体の雰囲気がテンション高いんだか落ち着いてるんだか分からない感じに

「この日限りのスペシャルユニットです!」ってまさしくそうだよ!
大槻ケンヂ+橘高文彦+和嶋慎治+ROLLY
って普通ない!!しかも飛び入り!
 
筋少とすかんちと人間椅子はずっと仲良いバンド同士らしい。
そういえば市川編集のV系特集の本でオーケンが
「ファック隊が狙うのNGだったV系は筋少とかすかんちで(略)邪道と見なされたんだね」
とか言ってたけれど、この3バンドはきっと邪道仲間だったに違いない!
オーケンが「最近のV系と頑張って対バンしようとするけれど辛い」
という内容のこと言ってたのが面白かった。




 ・DPGショー 

・15:00、赤ステージに移動すると、人がかなり多く
 ステージ上のスタッフの顔もいまいち判別できない程度には遠い。
 やっぱりビッグダディ効果で人が一番集中しているに違いない。 
 自分はリング沿いから前7列目、ステージから数えると前25列目くらいの位置へ。
川越シェフが前座で1曲歌うと言ってステージへ出てくる。
・一度伴奏が流れるもキーが違うと言って中断し、音源差し替え。
・ 「その1」で記述した例の特異集団「DPG」が登場する。
・川越シェフ「思ったより貴方がた地味なんですね!」と発言。
・周りがシェフの発言を受け止められなくなったタイミングで退場。

か、川越さん・・・。

・DPGが「リングの魔物」を歌って踊ってパフォーマンス。
ポジショニングとか劇のように計算されてかっこよくきまっている割には
ちょっとお客さんがやや受けっぽい雰囲気になっていてもどかしくなる。
かと言って縦ノリできる感じでもないので僕は緩やかにルンルンと楽しむ。

・寸劇形式で展開が進んでいき、敵役として「男色ディーノ」が登場する。
で、ここで初めて気付く。
The SALOVERSの時、GOMAの時、MY FIRST STORYの時、envyの時、
いつもすれ違って目が合っていたあのガタイの良い兄ちゃん。 
あなたが男色ディーノか!!!

男色さん、登場するや否やリング外を縦横無尽に走り回り、
タイプの男に目をつけては顔を掴み上げひたすら強制キスしていく。
痩せている僕は狙われなかった!良かった!! 
男色さんはその後しきりに色んなメンバー(ROLLYさんとかROLLYさんとか)
にキスの応酬を繰り出してKOさせてそれに続いてビッグダディ登場
そのまま男色vsビッグダディのプロレス開始の流れに。

ゴングが用意されてなかったらしい。
代用で何かの合図があったのかなかったのか、
いつの間にか試合が始まっていて、しかもいきなり場外プロレスへ。
原っぱの人と人の間を駆け巡り僕の方向へやってくる。掴み合う。
僕の至近距離50cmでビッグダディと男色ディーノ始まったー!!
もうなんか凄い動きしてる!男色ディーノの凶暴さはリアルで恐怖も覚える。
一通りリング周りでのくんずほぐれつ後に二人ともリング内へ。
 
なにやらビッグダディのち○こ見えてるという実況!
でも低い体勢でのバトルのせいで角度で見えない!
悔しい!ビクンビクン!

その後ビッグダディは男色ディーノのケツの穴を嗅がされたり
お下劣でハードな闘いを強いられるものの
美奈子スペシャルなどの技で反撃に出始めた所で
角度の関係でいまいち勝負を見られなかった僕は青ステージへ移動。

話によるとその後間もなく試合は終わり、
歌広場淳先導によるゴールデンボンバー「女々しくて」の
大斉唱&ダンスがあったらしい!!

それも観たかった・・・。


・Hawaiian6 

出演の中で一番売れているバンド(金爆を除く)。
高校の頃に「Across The Ending」が大ヒットしていて
僕も素直に沢山聴いていた。
世代的に会場に来ている20代ストライクのバンドのはず。

【参考16】 Hawaiian6


ACROSS THE ENDING

にも関わらずビッグダディとかぶっているからか
100〜200の人数で穏やかに盛り上がっている感じだった。
少し離れて体育座りしている人でも、
本当に桂城公園のステージみたいな感覚で観られちゃう(ローカルネタ)
それに対してボーカルのMCが温かくて

「待っててくれた人、僕たちを知らない人、立って聴く人、座って聴く人、
 前でモッシュして暴れる人、後ろでメールしながら聴く人
 みんなが好きなように、自由に楽しんでくれれば嬉しいです」


皮肉か!?とも思いつつ、この言葉に凄く感動した。
ライブはモッシュの嵐だった中で、自分は後ろの方に座ってゆっくり観ていた。
シンプルで躍動感もあって、力みと緩みに過不足が無く気持ち良かった。


ここで16:00、この時点でやっと全体の6割通過。
ここまで楽しんでまだ4割分楽しめるなんてSUGEE!!と興奮していた。



・踊ろうマチルダ

【参考17】 踊ろうマチルダ


故郷の空

ミュージシャンズミュージシャン名高い弾き語りシンガーで、
ド太い声質とはっきりしたハスキーボイスで
異国情緒のあるフォークを
日本特有のはっきりしたメロディーラインで書いていくような
日本人の心に響くソングライティング
がかっこいい人。
YouTubeで聴いてみてたちまち生で観なければと思った。

弾き語りステージは音量が控えめになっていて
青ステージとの音かぶりがあり途中で演奏への入りができず何回かやり直していた。
でも演奏自体はこの動画の通りの納得の素晴らしさだった。
声の強さ、声の攻撃力が抜群だった。

曲を演奏していない時は少し気弱そうな印象の方であるのが、
曲が始まると途端に空気を貪り喰うような存在感を見せる所が印象的でかっこよかった。







(その5へ続く)