ヒッキーPからの視界

音楽について、VOCALOIDについて触れていきます。 あと自分の活動について。

2013年09月

開演が朝7時という激烈アブノーマルなフェスのため、
前日早く就寝し当日の早朝に車で出発し、最初から観るという予定を立てるが、
ワクワクしすぎてベッドの中で眠るよう念じるも1時間しか眠れ
不安定なコンディションのまま出発。

・7時5分に現場に到着。心の準備もせぬうちにノッケから最初の驚嘆が。
なんと、DPGのメンバーご本人達が総出で入場受付をしている!!

【参考01】 DPG


夏の魔物エンタメユニット『DPG』登場!!!

予め動画で動向を追って愛着と尊敬の念を持っていた僕は
この時点で非現実的な洗礼を受け、すっかり夢の世界状態に突入。
その上、実際の受付手続きの際にはタイミングが合い、
あのめちゃくちゃ面白いプロレスラー福田洋ご本人にリストバンドを巻いてもらうことに。
「夏の魔物の動画みてファンになりました!握手して下さい!」とせがむと
「おお、いいですとも!まずはこのリストバンドを巻いてから・・・」と
映像で観たままのキャラで応じてくれる。 
次いで同メンバーの細身のシャイボーイ氏にも握手を求めると
「寒いですが頑張って下さい!あ!頑張るの僕の方だった!」
と、この方からもキャラクターと素が一心一体となった最高の言葉を頂きました^^

・7時17分入場。ここからは状況を整理するためにアーティスト毎に箇条書き。



・青森最後の詩人ひろやー

7時30分までは行われているのはDJダイノジのオープニングアクトのみで、
他のアーティストはまだ誰も動き出していないはず・・・だったのに!
タイムテーブルの何処にも記載されていないはずの著名ミュージシャンが、
入場するといきなり、そこに設置された小さいステージで朝7時から弾き語りしている

ここからしてもう夏の魔物は違ってた。入場して彼の歌を耳にして3秒で誰だか分かった。

【参考02】 青森最後の詩人ひろやー


津軽曼荼羅

青森最後の詩人ひろやーはMr. Freddie & The Marcury Devilのギタリスト。
「お前らはぁぁぁ〜!!セックスの豚なんだよぉぉぉおおおおお!!!」
って朝7時の入場してすぐの所で叫び続けているわけ!やべえ!
でもほとんどの人がそこを素通りしていき、
立ち止まって見てるのが2〜3人だったので4人目に加わる。
ひたすら同じリフを弾き倒して「おまえらもぉぉぉおお、セックスって叫んでくれよぉぉぉおおお!!!」
などと繰り返し煽ってくるので、
その場にいる数人だけで「セックス!!!セーックスッ!!!」と絶叫し合う謎の空間ができ、
最終的にはその場の人だけでXジャンプならぬSEXジャンプ しているという異様な光景になる。
でも最初は本当に見てるの数人だけだったのが、徐々に2〜30人に増えていくのが印象深かった。
ここで僕はセックスセックス叫びすぎて喉がガラガラになる。

___

7時30分。青ステージで話題の天狗バンドthis is not a businessが最終調整してる。
入場すぐの弾き語りステージから坂を登るとすぐ青ステージ、向かいに屋内ステージ
そこから売店や仮説トイレが並び向こうに赤ステージ(メインステージ)、というレイアウトで
まずは非常階段系列を見るために赤ステージに急ぐ。
そこで凡その地形を把握したんだけれど、それぞれのステージへの移動がとても楽で
赤ステージと青ステージ交互に見たい場合でも、走れば2分で移動できちゃう。
しかも人も少ないから、 待ち時間に予め陣取られたりという萎え要素が夏の魔物には無い!
(まだ朝だからというのもあるけれど、人が多い時間帯でも萎える事は一切無かった)
あと、おばちゃん達がマイペースに炊き出し始めている光景が地元ぽくて味があった。


・初音階段

【参考03】 初音階段


初音階段

赤ステージに到着すると人は多数集まっていたものの普通に前5列目くらいに収まる。
一般的なロックフェスの動画などを見ていると、ステージと柵の距離が遠く、
最前列でも遠くね!?などと思っていたものだけど、
夏の魔物はまるで学園祭のようにステージと客の距離が近い!

間もなくJOJO広重さんが出てきて、ソロギターで1分くらい肩慣らしのノイズをぶちまける。
この晴れ間差し込む7時半に、青森の山奥で非常階段のノイズ。
この異様な雰囲気と言ったらありゃしない!
その後すぐに初音ミクのコスプレをした女性が出てきて初音階段スタート。
 一曲目がヴェルヴェットアンダーグラウンドのSunday Morningのカバー。
 
この晴れ間差し込む7時半にこの選曲。初音ミクのコス。MIDIっぽいトラック。JOJOさんのノイズ。
全てが組み合わさったこの異様な雰囲気といったらもう・・・!

初音階段はバックトラックとミクの音源を流しながら、
そこにコスプレの人が生声を重ねて「初音ミクの擬似ライブ」みたく演出するのだけれど、
既製のミク音源と生声のバランスと、視覚の妙で、
さもミクが生でライブで歌っているように見える/聞こえるのが幻想的。
あと、初音階段の音源を聞いた時は「普通の演奏音源のバックにノイズを足してる」と聞こえた物が、
ライブだとまるで印象が全然異なり、
”擬似ミク空間”に鋭いノイズが切り裂いて入ってくるように干渉し合うのが凄かった。

数曲のカバー曲を聴いたあと、曰くの天狗バンドを鑑賞するために青ステージへ移動。
情報によると僕が離れた後、初音階段はチューリップの「虹とスニーカーの頃」のカバーをやったらしい。
それを一番観たかったわ!!ガーン 。


 ・this is not a business

 【参考04】 this is not a business


10 goods

実はこのバンドを観る時だけのために、アマゾンで被り物買ったんです。

this is not a business通称ディスビズは全員天狗のお面を付けたバンドで、
今年の春に突如「WITH A MISSION」という楽曲をYouTubeに投稿して姿を現す。
 でもライブ無し、動画投稿1作だけで瞬く間に話題になり1ヶ月せぬ内にナタリーでインタビュー、
という流れに広告代理店の臭いを含む胡散臭さを感じた僕は
「んえ?マンウィズの別名ユニット??」などそんな疑いをかけ、
その真偽を問うべく、「天狗= 自惚れで高慢」に対抗しての「ビッグマウス」なるかぶり物をつけながら
ライブ後半のモッシュの渦の中に唐突に乱入し飛び込んでいく、

という予定だったのが、 走って青ステージへ向かってみると
観ている人は多いものの、一歩引いた位置でやや乗りしている方がほとんどで
ノリノリで走っていったら、モッシュどころか人との接触も起こる事なく
そのままステージ目の前の最前の柵に到着してしまった。

格好がつかないので、その最前列で柵を掴みながら
目の前で演奏する彼らへ向けてイェイイェイと拳を振り上げて楽しむことに。
隣のお客さんに「それわざわざ持ってきたんですか!?」と突っ込まれ
嬉々としながら「そうなんですよぉ〜」などと会話はしていたものの
メンバーの方のMCがまだ馴れてない感じで、ぎこちない雰囲気が伝わってきて 
「ああ、これはまだ客の一人がかぶり物かぶってた所でイジってくれなさそうや・・・」とここで悟る。

でもライブ自体は格好よく、ドラムが打ち込みなので軽かったけれどキャッチーで疾走していて
何よりボーカルの加藤小判さんの跳躍パフォーマンスが最高に決まっていた。
最後の2曲の時には僕のビッグマウスが外れかけて
片手で押さえながらもう片手で拳振り上げてた。

ここで、同じく最前列の3つくらい隣りで観ていたのが高校の先輩だった、
というまさかの出会いを果たす。ディスビズが終わった後、その方と
「おーお前BiS好きなんでしょ?」
「ど、どこからその情報を!?先輩はやっぱりフラカンが目玉ですよね?」
「実はでんぱ組がね」
といった取り留めの無い会話をする。

 
・非常階段

急いで赤ステージに戻ると、単体の非常階段の演奏がクライマックスを迎えてて
カオスの境地に達していた・・・。この、うるささよりも優先して興奮を抉られる強烈な感じ。凄い焦燥感。
終盤だったので、赤ステージに着いて間もなく演奏終了したんだけど
自分が一番生で野外で聴きたかった音は初音階段よりも、電撃BiS階段よりも、この単体の非常階段で、
2分たらずしか聴けなかったことが非常に悔やまれる・・・。
この音、屋内より野外で聴く方が絶対いいに決まってる!
次に野外で非常階段やるのっていつだよ!!(遠吠え)

【参考05】 非常階段


蔵六の奇病




(その2へ続く)

...ってまだここ朝8時の段階じゃないか!! 

悪名ばかり轟いていた超問題児的ロックフェス「夏の魔物」行ってきました。 

初めてこのフェスを知ったのが2010年の「The Mirraz事件」の時でした。 
主催者が事前のインタビューで「2日開催のうち1日目はヘボいバンド淘汰の場」と煽り 
それにキレたバンドThe Mirrazが主催者をディスりながら不真面目な演奏と発言を繰り返し 
ステージ上でMr.Freddie&The Mercury devilのボーカルがMirrazのボーカルを殴り 
乱闘未遂が起こるという何ともスキャンダラスな事件・・・ 。

プロレス的思考を拒絶していた訳ではなかった自分は、
「こんな攻めたフェスが割と近所に現存してるなんて!! 
 てかそもそもフェスなんて遠い地方の物だと思ってたのに 
 近くでフェスやってて、それがこんなにイカれたフェスだなんて!!」 

と並々ならぬ興味を示しました。 

調べてみるとそれだけではなく、数々の悪名が 
芋づる式に引っ張られて出てくるわけです。
時間を押すの当たり前、フードがレトルトばかり、 
アーティスト対応が雑で怒る出演者続出、まず全体の管理が雑、
など 
聞けば金持ちの息子(初回時は高校生)がロック好きで家族運営で始めたフェスなどという 
メルヘンないきさつも含めてトンデモナイ話ばかりでした。 



しかしその状況下で強く目をひいたのは 
毎年その巧妙なチョイスとバランスでロック好きの胸を抉ってくるような 
卓越したブッキングセンスでした。 

新旧、メジャーマイナー、フォークやポップスなどの垣根が無く 
ピンポイントで鋭い所を拾ってきていて、 
日本のロックシーンを隅までしっかり俯瞰していないとできない熱いブッキングで 
この選球芯を、どこぞのボンボン息子が持てるもんなのか!?
と懐疑してしまう装いでした。 

特に去年2012年など、四大フェスのように出演数の贅沢はできず限られている中で、 
ブッチャーズやキンブラなど正統派を芯としながら 
アーバン、0.8秒と衝撃、かまってちゃん等のサブカル勢の充実、 
頭脳警察、ラフィンノーズ、内田裕也など古参勢の重視をしつつ 
ブリーフ&トランクス、ZONE、スチャダラパーなど 
普通のフェスには呼ばれないけれど何らかの魅力があるグループをも包容しながら 
うみのて、大森靖子、撃鉄などかなり地下の新鋭アーティストまで行き届いていて 
BiSやアリス十番のアイドルさえ取り込み果てはプロレスの興行まで・・・ 

その字面の振り幅といったら・・・! 


そもそもなぜこんなにも評判の悪いフェスが、 

毎年毎年凄いメンツと凄い自由度を誇りながらフェスクラスタでの知名度を鰻登りに上げ、 
「次はこいつらできたか!」というサプライズを 
毎年毎年ネタも切らさず提供してくれるのか。 
逆になぜここまでバイタリティのあるフェスがここまで評判が悪いのか。 
何より何故自分をここまで惹きつけるのか! 



ということでそれを確かめるべく、
 
多少の不便は全然気にしないタイプの僕は 
今年こそは絶対行こうと決意したのでした。

以上が、僕が青森のこのロックフェスティバル「夏の魔物」に惹かれた流れです。
次エントリより実際のライブについてレポートまとめていきます。

 
索引

その1
http://blog.livedoor.jp/hikkie1987/archives/2095372.html


その2
http://blog.livedoor.jp/hikkie1987/archives/2101836.html


その3
http://blog.livedoor.jp/hikkie1987/archives/2102120.html

その4
http://blog.livedoor.jp/hikkie1987/archives/2102129.html

その5
http://blog.livedoor.jp/hikkie1987/archives/2102141.html


その6
http://blog.livedoor.jp/hikkie1987/archives/2102357.html

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