ヒッキーPからの視界

音楽について、VOCALOIDについて触れていきます。 あと自分の活動について。

ヒッキーP一般流通アルバム「Eutopia」、2012年12月19日発売
※本名「大高丈宙」名義ですが、ヒッキーPに間違いありません。
全27曲/全部ボカロ曲/全部鏡音リン/全国CDショップで取り寄せ可能/Amazonでも購入可能

Eutopia / 大高丈宙

★「Eutopia」公式特設HP http://wonderground.sakura.ne.jp/_gingaweb/eutopia.html
★他アルバム http://blog.livedoor.jp/hikkie1987/archives/2178004.html

黒夢はすごい!!!

そう、実は前回記述した2ndアルバム「中絶」には個人的な思い入れがあるのです。
幼少期から、僕の地元には「いわしや」というCDショップがありました。
初期の頃は大槻ケンヂヘアーの店員さんが
優しくTHE BOOMの思春期などを紹介して下さったものです(今や人生の一枚です)

自分が高校の頃「処女A」という名前で曲を作りCD-Rに焼いていた時は、
「いわしや」に持ち込んで無理やり試聴用と題して置かせてもらっていたものです。

しかしやがて店員さんも入れ替わっていき、最終的に経営してる方一人になり
商品の入荷や陳列の入れ替わりも鈍くなり、一足も遠のいていきました。

そして僕が自分のCDを出した時、いわしやがあと数週間で店仕舞いすると知りました。
そこで実に数年ぶりに、いわしやの扉をくぐって店内を覗いてみました。

す、すごい・・・トレンドの察知を怠りすぎて
時が止まったかのようなCD棚だ・・・!


時は2012年。
掘り下げて置いてあるのが未だに青春パンクの面々という
2002年から完全に時が止まったまさに「10年前のCD屋の光景」が広がっていました。

そんな中、それよりも更に10年も遡る、
黒夢のインディーズ時代のアルバムの在庫をまだ新品として抱えていたのです!
もしここで買わなければ、「黒夢の中絶をCD屋で新品で買う」という体験は二度とできないかも
(amazonの中古では普通に在庫あるけど、そういう問題じゃないんだ!!)
なんて思ってしまった僕は、
それまで何となく記憶のパンドラの箱にしまっていた黒夢の中絶を取り出してレジへ行き、
「まさか中絶が新品で置いてるなんて!どうなってるんですか!」
などとオーナーに言ってみると
「ずっと残ってたんだねェ・・・」
って他人事か!

そんなこんなでワクワクした気持ちで自転車を漕ぎ家路を急いだ、という話もあり
非常に思い入れ深い一枚なのです。
以上、蛇足です。
__________________


3rd 「亡骸を・・・」(1993年)

亡骸を・・・

前2枚の話題を受けて、新しい時代の萌芽として
地下から徹底的支持と期待を受けていた中での3rdアルバム。

いわゆる後のV系ファンと呼ばれる層から圧倒的な定評を生み
インディーズでは異例の10万枚出荷というロングセールスを記録し、
メジャーデビューへの直接のきっかけになる。
X JAPANのYOSHIKI率いるエクスタシーレコードからもリリースを打診されていた
クレジットにはL'Arc-en-cielの名前も刻まれており、
ラルクが当時のV系(と後に呼ばれる)シーンに深く関わっていた証拠はここに残っている(小声)

9曲目「親愛なるDEATHMASK」は1stのリメイク。

この一筋縄では行かないポジティブパンクよ・・・。


初めて聴いた時から今まで、ロングヒットが信じづらいくらい全体はキャッチーじゃない。 
尺や1曲ごとのコントラスト、キャッチーなメロディの意味では前の「中絶」の方が明快で聴き易い。
また、極悪で原始的な衝動の1stアルバム「生きていた中絶児」とも趣が違う。
陰鬱で不気味なコード運びの「内側音楽」の中で
断続的に頭に残る、清春のねっとりした歌い方ならではの歌謡的フレーズが外側へ汪溢してくる感じ!

10曲目の「亡骸を」は亡き清春のお父さんが初めて理解してくれ、
音楽することを認めてもらった黒夢至上運命の一曲で、
この頃にすでにこの後見せる清春の普遍的な歌謡的美しさを切り取っていて名曲だ・・・。
あと1曲目のイントロが後続のV系に与えた影響と言ったらマジヤベエ

1、2枚目に比べてストレートじゃないけれど、それが良いという感覚もよく分かる。
形容しがたい全編に渡る緊張感が、独特のダークさを際立たせている。
当アルバムもファン内やV系を語る人の間で名盤の名高く、
エネルギーが歪んで放出されているこの1枚が名作とされる所にV系のポテンシャルを感じる 。



このビッグセールスを受けて翌年メジャーデビューの黒夢。つづく!!(まだまだだ)

やっと書ける!!!黒夢!!!
しばらく黒夢熱い!って書き続けるエントリです。

黒夢はすごい。

結成年1991年、当時形成されつつあった後に呼ばれるヴィジュアル系シーンを見回しても、
圧倒的にアンダーグラウンドなパワーを持ったバンドだったはず!
ちょうどイカ天ムーブメントからのバンドブームが終焉し、
BOOWYからのビートロックにエクスタシーレコードっぽさを足したような
DIE IN CRIESやBODYのような性急で疾走感のある8ビートみたいな雰囲気、
あと初期WANDS、T-BOLAN、ZYYGのような闇の無いビーイング系ビートロックの台頭で
そういった爽やかスポーツ系の空気がロックバンドの世間のイメージを占めていく中で、

80年代終盤の、ASYLUM、Z.O.A.など
当時完全にマイノリティでカルト的だったトランスレコードの闇を仰々しく拡大解釈し、
暴力的な力技で、爽やか系ビートロックの客を暗闇へと引きずりこむ
新しい破壊と流れ(90年代のヴィジュアル系のダークな側面に直接繋がる)を作ったのが黒夢だ!
そんな感じで黒夢の時系列順のディスコグラフィー、レビューDA!


_____________________________

1st 「生きていた中絶児」 (テープ1991年・CD再発1992年)


生きていた中絶児

どうです?最初に出した作品のタイトルが
「生きていた中絶児」ですよ!?
結成直後にデモテープで出され、
カルト的な支持を受けて翌年にCD化。

90年代初期当時のビートロックでもなければメタルでもない、
強いて言うとポストパンクを邪悪にした雰囲気が褪せずに残っていて、
この緊張感が25年の時の流れにビクとも左右されてないのが凄い!
1曲目の「黒夢」の悪夢に魘されるような感じが地獄みたい。
当時の当バンドにどのような怨念があったのだか、全編を通して呪い精神に溢れている。
最後の「鏡になりたい」のみバラードだけれど、その曲を含めてキャッチーなメロディーはほぼなく、
清春のボーカルは呻きと叫びが繰り返されるよう。
スタンスが逸脱しているので全く「昔だ」と意識させない。
 
これを黒夢で一番好きと言う人は「メジャー後の黒夢はクソだ!」と言ってる頭固い系ファンと
後追いでフラットな気分で黒夢を咀嚼しに来た男のファンくらいで
黒夢の活動を一通り通った人がベストに選ぶことはあまりないように見られるけれど、
でもそういった層もほぼ誰も「駄作だ!」とは言わない、
つまりこれは黒夢フリークの中で対岸の価値観を持っている人にも有無を言わせない名盤。 


2nd 「中絶」 (テープ1992年、同年CD再発)


中絶

どうです?「生きていた中絶児」の次が「中絶」ってどれだけ中絶にこだわってるんだ!!!??
2ndデモテープとして発売され、熱狂を受けCD再発。
異例のロングヒットを記録してシーンの寵児への足がかりとなる1枚。 

1枚目の「破壊的な構築感」を土台に歌謡曲のフォーマットを入れてきて
冷たく暴力的なのにキャッチーにポップに聴ける、
以後続く黒夢の土台を形成した名盤
。 
だいたいどの時期のファンにもこれがナンバーワンに挙げられる割合は多い。
清春の呻きや叫びがよりメロディーに接近して歌うようになり、
「声質はクリアでブライトネスなのに、メロディーライン自体が変な粘りを以って成立している」
と感じられる黒夢独特の歌謡曲性が頭角を現し始めた時期だけど、
まだはっきりしたメロディラインが作られている印象もあり、バランスが良く取っつきやすい。


ここまででインディーズシーンに闇ステージを確立させた黒夢。
しかしこれは黒夢のほんの序章にすぎなかった!!!(つづく)

こんばんは。毎日の仕事終わりを誰とも交わらずに無為に殺していくのが辛いので、
1日30分をモットーに「個人的に思春期を捧げた音楽」の紹介ブログを書こうと思います。
第1弾は

黒夢はすごい」です。

筆者が黒夢を知ったのは幼少期の頃です。
1994年という年は本当に幼少の自分にも分かる「ビジュアル系のムーブメント年」でした。
X JAPANのRusty Nail発売、LUNA SEAと黒夢の二大巨頭の顕在化、
GLAYとL'Arc-en-cielのメジャーデビューが全て同時に起こったエポック的な年です。 
当時自分は黒夢の曲がどういうものかも分かりませんでしたが、
LUNA SEAの曲はよく印象に残っていて、
「LUNA SEAはなんか凄く神秘的なバンドで、そのバンドと並べられて語られる黒夢」
という印象を持っていました。

その後、黒夢は更にテレビに露出するようになり
「少年」などのヒット曲で音楽を認知するようになりました。
とにかくバンド名がかっこよく、ちゃんと聴いてみたいという漠然とした興味を持ちつつも
ここまでで自分は特に黒夢をすごいとかやばいとか思ってなかったはずです。

時間が経ち、2003年頃、小額のお小遣いをもらうようになった自分は
安価で音楽を聴くために中古CD屋を漁ります。
当時はまさに青春パンクのブームの真っ只中、
そしてV系は完全にブームが終焉し、
V系の臭いがするもの、V系の名がつくものが徹底的に一般話題から遠ざけられた年で、
こんなV系やあんなV系が中古100円〜500円で最も投げ売りされていた時代でした。 
そこで300円で売られていたのがこれです。


1997 10.31 LIVE AT 新宿LOFT

「あれ?イメージするようなダークな世界じゃないし、音が聞きづらい、歌もクセがありすぎてメロディーとかよく分からない・・・」
とにかく初めて聴いた時に至極ガッカリしたことを覚えています。 
ライブ音源の良さを全く理解できなかった厨房だったわけです!
(今聴くと黒夢のライブとして一番生生しい瞬間が切り取られていて、
 このナマモノの感触を呑み込めた瞬間から最高になるアルバムなんですが!)

そこからベストなども買ったものの、いまいちこのバンドをどんなバンドなのか
ぼんやりとした印象でしか捉えることができず、よく分からないという気持ちしか浮かびませんでした。
しかし、そのように「よく分からない者」を追求したいという気持ちが自分の中で育っており、
どんどん中古屋で黒夢の各アルバムが安価で掘り出されていくこともあり、
1枚1枚と試すたびに、よく分からない気持ちで聴き続けていたのが
いつの間にか底なし沼のようにこのバンドの独自性にのめりこんでいくことになりました。


リアルタイムの衝撃は体験はしてませんが、シーンを整理すると黒夢は

1 LUNA SEAの陽に対する陰になり得た
2 あまり他に類を見ない独特の切迫感や緊張感
3 伸びがあるけれどクセがある清春のボーカル
4 緊張感を保ちながらどんどん塗り替えていく音楽性・ファッションの変化
5 ボーカルとベースの音を極端に強調する、メジャーとかけ離れたバンドサウンドで大ヒット
6 清春のスキャンダルや雑誌などでのビッグマウスで挑発的な発言の数々

などなど、枚挙に暇がない旨みを持っているバンドで
「調べて楽しむバンド」の一面も持っていると思います。


ということで、次回から黒夢を時系列順に追って魅力を伝えたい!
という魂胆があります。

つづく

やばい、1日30分のつもりが1時間半近く使ってしまった・・・

 

「綺麗事ばかりじゃやっていけないのよ」
ってそこまで言っておきながら、何がどう綺麗事じゃないことをするのかは全く言ってくれないあの感じ、
説教はしたいけど自分の発言に責任は持ちたくないあの感じ、
や〜ね!

自由時間は凄く貴重なものだと最近痛感している。
時間は有限だ。
ここずっとその有限なフリータイムをフルで活用しているとは思う。
生活時間から仕事時間を間引き、その残された自由時間。
その大切なエクストラタイムを
事務的な失敗による無駄な作業に追われてすべて潰しているなんてクソだと思いませんか!
きっとこんなことがなければ自分は悠々と「黒夢はすごい!」とかいうブログ書いてる。
ごめんなさい。明日また会いましょう。


P.S. 小松未歩の「輝ける星」およびアルバム「謎?」が最高だと思ってる人と一晩語り明かしたい

このページのトップヘ