ヒッキーPからの視界

音楽について、VOCALOIDについて触れていきます。 あと自分の活動について。

ヒッキーP一般流通アルバム「Eutopia」、2012年12月19日発売
※本名「大高丈宙」名義ですが、ヒッキーPに間違いありません。
全27曲/全部ボカロ曲/全部鏡音リン/全国CDショップで取り寄せ可能/Amazonでも購入可能

Eutopia / 大高丈宙

★「Eutopia」公式特設HP http://wonderground.sakura.ne.jp/_gingaweb/eutopia.html
★他アルバム http://blog.livedoor.jp/hikkie1987/archives/2178004.html

90年代末にネットが身近になり、オリコン関連のサイトが各所で立ち上がるのを眺めていました。
また親の集まりなどで大人同士の会話にもしきりに流行J-POPの話題が上がってきておりました。
そこで思ったこと。


例えばB'zの初動(いわゆる初週の売上)が
46万から40万に減っただけでB'z終わったとか本気で思う人の多さ


例えばそれまでまるで道端の小石のように「ふーん、あっそ」という態度だった人が
オリコン10位に入った途端に神を崇めるような態度に変わること

 
例えば
カラオケで流行曲を追うことが真面目に社交術になったこと

 
例えば
ただ好きなもの(しかも取り立てて無名でもない)を聴いてて
「マイナーなの聴いてる俺かっこいいとか思ってんだろ?」とか言われる
こと
(これは今もあるんじゃないか!?)


例えば
オリコンチャートに入っているもの以外は
なんにも掘り下げない
こと


例えば
「知らない。なにそれ有名なの?」って言われること


例えば
1年前の流行曲聴いてると
「え〜まだ聴いてるの〜古〜いダサ〜い」とか言われた
こと





つまり
最新のヒットチャートについていくことが
自分のブランドアクセサリーや車を持っていること
(今となっては時代錯誤な価値観)
と同様の自分の最高にカッコいいステータスとして働いていたのです。


むかしむかし、ひょんなことでアラフォーの人と知り合って話し、好きな音楽を尋ねてみると
3代目J Soul Brothersと東方神起〜!」などと言っていたので
当時の音楽にしがみついてない(懐古厨じゃない)所がいいなと思いながら
「当時思春期とか青春時代に聴いていた音楽はどういったものを好きでしたか?」と尋ねたら
えー?全然思い出せない!わかんない!
(°□°)!?
「ぐ、globeとかどうでしょう・・・?」
そう!globe!聴いてた聴いてたあんなに最高な音楽他にない!ノーミュージックノーライフ!!
そんなにも最高だった音楽をあなたはくぁwせdrftgyふじこlp!!!!!!!!


こんな90年代的文化を最高に憎み
一方で、ここまで少年漫画的に分かりやすい構造にワクワクし、
90年代のヒットチャートを面白く見ていたわけです。
漫画で言えばドラゴンボールのスカウター遊戯王のデュエルモンスターズの攻撃力
バクマンの連載順位です。

ね?90年代のヒットチャート夢があるでしょ? 



本当は前編の売上基準に基づいて、諸アーティストの人気面を分析する、なんてことも
延々と出来るのですがキリもないので、そこは拡げませんでした。ご了承・・・。

「今の売れてる音楽」だけで音楽を語る忌々しい時代がありましたよね。
確かにイイね!J-POPのあれもこれもイイね!!って思う反面
もうホントそういうの、そういう考え方は止めてほしいって呪いながら
毎週オリコンチャートをチェックしていた時代がありました。

はっきりは言わないけれど潜在的な人気の基準っていうのがテレビで操作されていて、
それが上手く世の中の流行に反映されていたせいで
「自分は好き、人それぞれ」で済ませられない流行の窮屈さがあったと思います。

特に91〜02年頃において、

シングル
累計50万枚以上 国民的ヒット曲
初動100000枚〜 黙っててもテレビから引っ張りだこなくらいの大人気
初動50000枚〜 普通にゴールデンタイムの音楽番組に出ようと思えば自由に出られるメジャー人気
初動15000枚〜 有名だけど有名じゃない、という絶妙なやつ。
        「渋い」とか「売り出し途中」とか色々なイメージ
初動5000枚〜  地上波の深夜帯、CS、ラジオ、有線、雑誌などどこかの媒体で大きな推しや反響を持つ。
初動1500枚〜 上記の5媒体の中でも局所的一部分での反響
それ未満    人気ではない

くらいのヒエラルキーを潜在的につけられていたわけです。

人はそんな数値自体にアンテナを立てることもなく、しかし何となくの感覚でそれらを察知しながら
J-POPの流行を「音楽最高!No Music, No Life!」のニュアンスで話題にしたりしておりました。 

自分は嫌な風潮ほど楽しくリサーチしたい人間だったため、
調べて、数字の感覚を掴んで、文句を垂れる悪趣味を持っていたわけです!


思い出してなんかスゲー色々言いたいこと増えてきた!
つづく! 

突然ですがなんとLIVEが
2日連続であります。

10/8(土)
大久保HOT SHOTで
私が高校生〜10代の頃に一人で曲を作り、演奏し録音し編曲し
ネットに上げるも誰にもアクセスされず
床屋のおじさんだけに聞かせていたという
架空のローファイバンド「処女A」の初ライブを決行します。

処女A are
Vo ヒッキーP
Gt 大丈夫P
Ba ヨシミズアンリ(mueslie)
Dr 曼荼羅P

の編成で行います。
対バンは長雨ルウナ、せつKnights、そらでねる、ジェバンニP、曼荼羅P

処女Aは18:30頃から・・・。

¥3000


10/9(日)
川崎月明かり夢てらすで
行われるDJイベント「ミクリファイス」に
DJとして参加します。
人生2回目ですが少し他とは違うDJを行います。

14:00~14:45     瀬田 
14:45~15:30    みかりゅ
15:30~16:00    ヒッキーP
16:00~16:45     もえこ  
16:45~17:30     離狐 
17:30~18:15   ピコシマメ
18:15~19:00     夏央 
19:00~19:45         5時間 
19:45~20:30           大輔    
20:30~21:10            41    

¥2500




どちらもお金とるらしいので
死んでもいいようなライブとDJします。
ライブとかDJぜんぜんしらない人でも伝わるような内容にします。
宜しくお願いします。 

こんばんは。
やれ黒夢はこうだとか、昔の音楽風景がこうだったとか、
そんな日々の頭のこねくり回しをメモするかのようにブログに書いてきました
が、
そんな私ヒッキーPもGINGAのイベントに出演致します。

GINGAは自分がCDを出してもらった切っても切れない関係の宇宙レーベルで、
最小限の予算で流通させるよ!代わりに安易に数字のために音楽を曲げたりしないよ!
という素敵なレーベルです。

日時は8月31日!夏休み最後の日です。まさに自由研究発表。
会場は恵比寿BATICAです。恵比寿駅から大通り沿い歩いて3分の分かりやすいところ。
ヒッキーPのステージは特殊なので構成の問題上オープニングアクトとなりました。
自分は19:10から、20分くらい放出して
皆さんが何が何だか分からないうちに去る予定です。

実は今回で自分のライブを行うのは3回目なのですが、
今回はステージの後半は初めてDJを行おうと思います。
前回、KTGさんやずきおさんにDJの色々なお話を聞いて、
また「とんかつDJアゲ太郎」を読んで、自分なりのDJを考えてみたいと思った次第であります。

自分が番を終えて、本編が始まるわけですが、
出演はなんとまずピノキオピー!やばい!
KTGさん!やばい!
ざにー!(ざにおさん!)やばい!
takamattさん!やばい!

(KTGさんとtakamattさんにそれぞれお会いした時、お姿が似ていて驚いてしまいました。
 今回は見比べるチャンス・・・(失礼無礼))

そして、初めての方を拝見できるのも嬉しい!
DJ TAKUYA the bringerさん!楽しみ!
DJ ツナさん!気になる・・・!
600万円さん!何者・・・!?

そして、前回も心してたことですがチーム前説の煽りに負けないような心を持っていきたいです。

黒夢はすごい!!!

ところで黒夢がメジャーデビューした頃の1994年、
黒夢とLUNA SEAが二大タダモノじゃないニューカマーとして話題になったのは
当時ビジュアル系と呼ばれ始めた当時のそこで目立っていた二つだった以上に
2つの共通点、対比点があったからではないでしょうか!?
そしてそれらは日本のロックシーン全体の舵をとっていく大きな指針、
転換になっていくものであったことも挙げられます。

【共通点】
●イカ天終結後に漂っていた、日本のロック=爽やかスポーツ系ぽさ・体育会的・ヤンキー的なものを指すという風潮を壊す攻撃力・説得力を持った、当時の現状を踏まえた上での文科系っぽさ・非マッチョっぽさ

●ロックシーンで発揮された熱量を保ったまま歌謡曲へ還元してくる力

●どちらもシーンの史実の中心に組み込まれていること

【対比点】
●同時期のブレイクにして、分かりやすい光と闇の構図

●一貫した構築美のLUNA SEAと、衝動・破壊・発想の黒夢

● 神秘的・理知的・神経質なLUNA SEAとビッグマウス・戦略的・ロックスター的な黒夢

●極力セルフプロデュースに拘り外部の力を嫌ったLUNA SEAと、プロデューサーから素直に学んだ黒夢


 これ1つの項目を章にして本書けるくらい興味深いことです(僕にとっては)
 この構図が見え始めたのがまさしく、黒夢がメジャーデビューを果たしたここです。

4th  「迷える百合達〜Romance of scarlet〜」 (1994年)

迷える百合達〜Romance of scarlet〜

まずこれはインディーズ時代の伝説的人気の勢いで
デビューで突然オリコン3位を獲得した話題作です。
インディーズ時代から順を追って分かるのが、
前作までの分かりにくさから概ね脱して
勢いのある歌謡曲っぽさと元来の黒夢の根底から沸く様なダークさが7:3で融合して
ヴィジュアル系の礎となるような1枚になっていることです。
出す音や声など、粘り気が強いけれどフレッシュに感傷的で聴きやすい!

自分は黒夢の中で最後の方に手をつけたアルバムですが、
結局これが、最初聴いた時から今まで一番熱中して聴き続けているアルバムです。
いわゆる「いかにもヴィジュアル系っぽいもの」って、偏見とかではなしに
もうありふれたくらいの存在になっているせいであんまり聴きたいってならないじゃないですか。
でも違うんです。これは「ヴィジュアル系に倣ったもの」ではなく、「ヴィジュアル系を創ったもの」なんです。
いわば初代ゴジラです。伝わって下さい!

ところで、
LUNA SEAと黒夢の対照性を明瞭にした2つの象徴的なPVがあります。

1つはLUNA SEAの「ROSIER」。当時ミュージックビデオアワードでも大賞を獲った名作ですが、
とにかくバンドの見せ方として画期的で凄いと言われたのは
計算されたステージングがこの1つのPVに凝縮されてることで、既に教科書みたいな評価になっています。
限られた狭い空間でメンバーが無駄なく立ち回って
全員の見せ所をパズルのように組み立て作っていき
そうでありながらダイナミックで躍動的
という、
新しいバンドステージの水準を作った存在と言えるPVです。

それに対してもう1つが黒夢の「autism-自閉症-」(※自閉症団体からクレームが来て現在は発禁・・・。)
これは所謂後々のヴィジュアル系が、
こんなパフォーマンスをして闇や狂気を表すのだろうという原点になった
様々なダークな演出のアイディアが詰まったこれまた教科書みたいな作品です。
オルゴールっぽい音に合わせたオープニングの演出、
節に合わせて虚ろな眼で手を上げ下げする、白衣を着て執拗に機械を弄る、
回転台の軸にカメラと清春を乗せて背景がぐるぐる回る中で清春だけがずっとカメラ目線

などなど、 ユニークさが、既存の模倣や手法としてではなく
不気味なダークさを芯とした表現の発想として繰り出されていくカッコいいPVです。

どちらも多方面に多大な影響を与えたゆえ
この2つが「二大ヴィジュアル系」と呼ばれるのも仕方ないと思うのですが、
音楽は勿論、この視覚的演出においても性質の違う2つを「ヴィジュアル系」とくくったことが、
ヴィジュアル系が見た目だけで判断されるものという偏見を生んだとも言えるのではないでしょうか。

この後、これらに影響を受けた有象無象の作品が生まれては忘れられていきますが
「倣った存在」と「創った存在」は感触が違うんです。
倣った存在は器用でウェルメイドだけど、創った存在は必ずしも手触りが滑らかではありません。
つるつるした触りやすさではなく、ざらざらした衝撃なんです!
光る部分も鈍い部分も含めた全体を貫通する芯が大事なんですよ!
みな言葉にすればクオリティとかオーラとか、そんな納得度の低い言葉に甘んじている傾向が見られますが
きっと求めているものはそういうものなのではないでしょうか!
人によってはそれを才能と形容しますが、 僕は才能という言葉が世界一嫌いなので
そんな言葉で納得しません!



そんな感じで「ヴィジュアル系の水準」を築いた黒夢ですが、 
次から周囲の土壁を抉り崩していく、新たな形態に脱皮していくわけです。乞うご期待!!
つづく 

黒夢はすごい!!!

そう、実は前回記述した2ndアルバム「中絶」には個人的な思い入れがあるのです。
幼少期から、僕の地元には「いわしや」というCDショップがありました。
初期の頃は大槻ケンヂヘアーの店員さんが
優しくTHE BOOMの思春期などを紹介して下さったものです(今や人生の一枚です)

自分が高校の頃「処女A」という名前で曲を作りCD-Rに焼いていた時は、
「いわしや」に持ち込んで無理やり試聴用と題して置かせてもらっていたものです。

しかしやがて店員さんも入れ替わっていき、最終的に経営してる方一人になり
商品の入荷や陳列の入れ替わりも鈍くなり、一足も遠のいていきました。

そして僕が自分のCDを出した時、いわしやがあと数週間で店仕舞いすると知りました。
そこで実に数年ぶりに、いわしやの扉をくぐって店内を覗いてみました。

す、すごい・・・トレンドの察知を怠りすぎて
時が止まったかのようなCD棚だ・・・!


時は2012年。
掘り下げて置いてあるのが未だに青春パンクの面々という
2002年から完全に時が止まったまさに「10年前のCD屋の光景」が広がっていました。

そんな中、それよりも更に10年も遡る、
黒夢のインディーズ時代のアルバムの在庫をまだ新品として抱えていたのです!
もしここで買わなければ、「黒夢の中絶をCD屋で新品で買う」という体験は二度とできないかも
(amazonの中古では普通に在庫あるけど、そういう問題じゃないんだ!!)
なんて思ってしまった僕は、
それまで何となく記憶のパンドラの箱にしまっていた黒夢の中絶を取り出してレジへ行き、
「まさか中絶が新品で置いてるなんて!どうなってるんですか!」
などとオーナーに言ってみると
「ずっと残ってたんだねェ・・・」
って他人事か!

そんなこんなでワクワクした気持ちで自転車を漕ぎ家路を急いだ、という話もあり
非常に思い入れ深い一枚なのです。
以上、蛇足です。
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3rd 「亡骸を・・・」(1993年)

亡骸を・・・

前2枚の話題を受けて、新しい時代の萌芽として
地下から徹底的支持と期待を受けていた中での3rdアルバム。

いわゆる後のV系ファンと呼ばれる層から圧倒的な定評を生み
インディーズでは異例の10万枚出荷というロングセールスを記録し、
メジャーデビューへの直接のきっかけになる。
X JAPANのYOSHIKI率いるエクスタシーレコードからもリリースを打診されていた
クレジットにはL'Arc-en-cielの名前も刻まれており、
ラルクが当時のV系(と後に呼ばれる)シーンに深く関わっていた証拠はここに残っている(小声)

9曲目「親愛なるDEATHMASK」は1stのリメイク。

この一筋縄では行かないポジティブパンクよ・・・。


初めて聴いた時から今まで、ロングヒットが信じづらいくらい全体はキャッチーじゃない。 
尺や1曲ごとのコントラスト、キャッチーなメロディの意味では前の「中絶」の方が明快で聴き易い。
また、極悪で原始的な衝動の1stアルバム「生きていた中絶児」とも趣が違う。
陰鬱で不気味なコード運びの「内側音楽」の中で
断続的に頭に残る、清春のねっとりした歌い方ならではの歌謡的フレーズが外側へ汪溢してくる感じ!

10曲目の「亡骸を」は亡き清春のお父さんが初めて理解してくれ、
音楽することを認めてもらった黒夢至上運命の一曲で、
この頃にすでにこの後見せる清春の普遍的な歌謡的美しさを切り取っていて名曲だ・・・。
あと1曲目のイントロが後続のV系に与えた影響と言ったらマジヤベエ

1、2枚目に比べてストレートじゃないけれど、それが良いという感覚もよく分かる。
形容しがたい全編に渡る緊張感が、独特のダークさを際立たせている。
当アルバムもファン内やV系を語る人の間で名盤の名高く、
エネルギーが歪んで放出されているこの1枚が名作とされる所にV系のポテンシャルを感じる 。



このビッグセールスを受けて翌年メジャーデビューの黒夢。つづく!!(まだまだだ)

やっと書ける!!!黒夢!!!
しばらく黒夢熱い!って書き続けるエントリです。

黒夢はすごい。

結成年1991年、当時形成されつつあった後に呼ばれるヴィジュアル系シーンを見回しても、
圧倒的にアンダーグラウンドなパワーを持ったバンドだったはず!
ちょうどイカ天ムーブメントからのバンドブームが終焉し、
BOOWYからのビートロックにエクスタシーレコードっぽさを足したような
DIE IN CRIESやBODYのような性急で疾走感のある8ビートみたいな雰囲気、
あと初期WANDS、T-BOLAN、ZYYGのような闇の無いビーイング系ビートロックの台頭で
そういった爽やかスポーツ系の空気がロックバンドの世間のイメージを占めていく中で、

80年代終盤の、ASYLUM、Z.O.A.など
当時完全にマイノリティでカルト的だったトランスレコードの闇を仰々しく拡大解釈し、
暴力的な力技で、爽やか系ビートロックの客を暗闇へと引きずりこむ
新しい破壊と流れ(90年代のヴィジュアル系のダークな側面に直接繋がる)を作ったのが黒夢だ!
そんな感じで黒夢の時系列順のディスコグラフィー、レビューDA!


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1st 「生きていた中絶児」 (テープ1991年・CD再発1992年)


生きていた中絶児

どうです?最初に出した作品のタイトルが
「生きていた中絶児」ですよ!?
結成直後にデモテープで出され、
カルト的な支持を受けて翌年にCD化。

90年代初期当時のビートロックでもなければメタルでもない、
強いて言うとポストパンクを邪悪にした雰囲気が褪せずに残っていて、
この緊張感が25年の時の流れにビクとも左右されてないのが凄い!
1曲目の「黒夢」の悪夢に魘されるような感じが地獄みたい。
当時の当バンドにどのような怨念があったのだか、全編を通して呪い精神に溢れている。
最後の「鏡になりたい」のみバラードだけれど、その曲を含めてキャッチーなメロディーはほぼなく、
清春のボーカルは呻きと叫びが繰り返されるよう。
スタンスが逸脱しているので全く「昔だ」と意識させない。
 
これを黒夢で一番好きと言う人は「メジャー後の黒夢はクソだ!」と言ってる頭固い系ファンと
後追いでフラットな気分で黒夢を咀嚼しに来た男のファンくらいで
黒夢の活動を一通り通った人がベストに選ぶことはあまりないように見られるけれど、
でもそういった層もほぼ誰も「駄作だ!」とは言わない、
つまりこれは黒夢フリークの中で対岸の価値観を持っている人にも有無を言わせない名盤。 


2nd 「中絶」 (テープ1992年、同年CD再発)


中絶

どうです?「生きていた中絶児」の次が「中絶」ってどれだけ中絶にこだわってるんだ!!!??
2ndデモテープとして発売され、熱狂を受けCD再発。
異例のロングヒットを記録してシーンの寵児への足がかりとなる1枚。 

1枚目の「破壊的な構築感」を土台に歌謡曲のフォーマットを入れてきて
冷たく暴力的なのにキャッチーにポップに聴ける、
以後続く黒夢の土台を形成した名盤
。 
だいたいどの時期のファンにもこれがナンバーワンに挙げられる割合は多い。
清春の呻きや叫びがよりメロディーに接近して歌うようになり、
「声質はクリアでブライトネスなのに、メロディーライン自体が変な粘りを以って成立している」
と感じられる黒夢独特の歌謡曲性が頭角を現し始めた時期だけど、
まだはっきりしたメロディラインが作られている印象もあり、バランスが良く取っつきやすい。


ここまででインディーズシーンに闇ステージを確立させた黒夢。
しかしこれは黒夢のほんの序章にすぎなかった!!!(つづく)

こんばんは。毎日の仕事終わりを誰とも交わらずに無為に殺していくのが辛いので、
1日30分をモットーに「個人的に思春期を捧げた音楽」の紹介ブログを書こうと思います。
第1弾は

黒夢はすごい」です。

筆者が黒夢を知ったのは幼少期の頃です。
1994年という年は本当に幼少の自分にも分かる「ビジュアル系のムーブメント年」でした。
X JAPANのRusty Nail発売、LUNA SEAと黒夢の二大巨頭の顕在化、
GLAYとL'Arc-en-cielのメジャーデビューが全て同時に起こったエポック的な年です。 
当時自分は黒夢の曲がどういうものかも分かりませんでしたが、
LUNA SEAの曲はよく印象に残っていて、
「LUNA SEAはなんか凄く神秘的なバンドで、そのバンドと並べられて語られる黒夢」
という印象を持っていました。

その後、黒夢は更にテレビに露出するようになり
「少年」などのヒット曲で音楽を認知するようになりました。
とにかくバンド名がかっこよく、ちゃんと聴いてみたいという漠然とした興味を持ちつつも
ここまでで自分は特に黒夢をすごいとかやばいとか思ってなかったはずです。

時間が経ち、2003年頃、小額のお小遣いをもらうようになった自分は
安価で音楽を聴くために中古CD屋を漁ります。
当時はまさに青春パンクのブームの真っ只中、
そしてV系は完全にブームが終焉し、
V系の臭いがするもの、V系の名がつくものが徹底的に一般話題から遠ざけられた年で、
こんなV系やあんなV系が中古100円〜500円で最も投げ売りされていた時代でした。 
そこで300円で売られていたのがこれです。


1997 10.31 LIVE AT 新宿LOFT

「あれ?イメージするようなダークな世界じゃないし、音が聞きづらい、歌もクセがありすぎてメロディーとかよく分からない・・・」
とにかく初めて聴いた時に至極ガッカリしたことを覚えています。 
ライブ音源の良さを全く理解できなかった厨房だったわけです!
(今聴くと黒夢のライブとして一番生生しい瞬間が切り取られていて、
 このナマモノの感触を呑み込めた瞬間から最高になるアルバムなんですが!)

そこからベストなども買ったものの、いまいちこのバンドをどんなバンドなのか
ぼんやりとした印象でしか捉えることができず、よく分からないという気持ちしか浮かびませんでした。
しかし、そのように「よく分からない者」を追求したいという気持ちが自分の中で育っており、
どんどん中古屋で黒夢の各アルバムが安価で掘り出されていくこともあり、
1枚1枚と試すたびに、よく分からない気持ちで聴き続けていたのが
いつの間にか底なし沼のようにこのバンドの独自性にのめりこんでいくことになりました。


リアルタイムの衝撃は体験はしてませんが、シーンを整理すると黒夢は

1 LUNA SEAの陽に対する陰になり得た
2 あまり他に類を見ない独特の切迫感や緊張感
3 伸びがあるけれどクセがある清春のボーカル
4 緊張感を保ちながらどんどん塗り替えていく音楽性・ファッションの変化
5 ボーカルとベースの音を極端に強調する、メジャーとかけ離れたバンドサウンドで大ヒット
6 清春のスキャンダルや雑誌などでのビッグマウスで挑発的な発言の数々

などなど、枚挙に暇がない旨みを持っているバンドで
「調べて楽しむバンド」の一面も持っていると思います。


ということで、次回から黒夢を時系列順に追って魅力を伝えたい!
という魂胆があります。

つづく

やばい、1日30分のつもりが1時間半近く使ってしまった・・・

 

「綺麗事ばかりじゃやっていけないのよ」
ってそこまで言っておきながら、何がどう綺麗事じゃないことをするのかは全く言ってくれないあの感じ、
説教はしたいけど自分の発言に責任は持ちたくないあの感じ、
や〜ね!

自由時間は凄く貴重なものだと最近痛感している。
時間は有限だ。
ここずっとその有限なフリータイムをフルで活用しているとは思う。
生活時間から仕事時間を間引き、その残された自由時間。
その大切なエクストラタイムを
事務的な失敗による無駄な作業に追われてすべて潰しているなんてクソだと思いませんか!
きっとこんなことがなければ自分は悠々と「黒夢はすごい!」とかいうブログ書いてる。
ごめんなさい。明日また会いましょう。


P.S. 小松未歩の「輝ける星」およびアルバム「謎?」が最高だと思ってる人と一晩語り明かしたい

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